2018/04/23(月)
新日本プロレス後楽園ホール大会
縁あって、3年振りの新日本プロレス観戦。
超満員の会場。
ド迫力の熱戦。
お気に入りの選手への応援グッズを手にした若者たちが熱い声援を送る。
ライブで見るプロレスは、本当に素晴らしかった。
2000年代。新日本プロレスは冬の時代を迎えていた。
総合格闘技ブームによるプロレス離れ。
相次ぐ主力選手の離脱。
オールドファンはその期待に応えられない選手に罵声を浴びせることもあった。
そして会社は身売り。
ファンの心はささくれだった。
この状況、どこかのプロ野球チームと一緒ではないか。
新日本プロレスは奇跡のV字回復を果たす。
今日来てくれたお客さんを満足させる。
徹底したマーケティングによる戦略的な経営。
会場には新しいファンが溢れ、オールドファンはそっぽを向いた。
「こんなチャラチャラしたのは、新日本じゃねえ」と。
私もその一人だった。
ジャンルを潰すのはマニアであると言われる。
マニアは新しいファンをニワカと呼んで、自身のジャンルへの愛に酔う。
新しいファンを開拓し、マニアを唸らせる。
この至難の業を成し遂げるのは、容易ではない。
やはり、どこかのプロ野球チームと一緒ではないか。
この日メインイベント終了後リングにいたのは鈴木みのるだった。
1968年6月18日生まれの49歳。
神奈川県横浜市出身。
新日本プロレス。
第2次UWF。
プロフェッショナルレスリング藤原組。
そしてパンクラス。
プロレスを突き詰め、格闘技を極めた末にプロレスに戻ってきた彼に、我らオールドファンは強さの幻想を未だに投影する。
看板選手を叩きのめして大ブーイングを受ける彼を嬉しく見つめたのは、私一人ではない。
そこで、はたと気づく。
俺もその手のひらの上に乗っているんだ、と。
見たもの、感じたものに素直に感情をぶつければいいのだ、と。
肩肘張らずに、手のひらに乗ればいいのだ、と。
鈴木みのる。そして、今の新日本プロレス。
流石である。
どん底から這い上がってきた中にある栄光。
泥の中に咲く蓮華の花は、美しいのだ。
そして、マニアが陣取るバルコニー席には、今日もこの垂れ幕。
「魂込めて! 新日本プロレス!!」
