9/12
B3-1C
勝 ウィーランド
負 野村
S 山﨑康

相手は9月負けなしの首位カープ。
舞台は、マツダスタジアム。
圧倒的に不利な4連敗中のベイスターズの救世主は、頼もしい助っ人右腕だった。

切れのある直球。
効果的な変化球。
相手にペースを握らせない、軽快なリズムとテンポで進めるマウンドさばき。

ヒーローインタビューでの語りは、冷静で理性的。
軽いジョークにも余裕と知性が感じられる。

日本の文化を愛して止まないという彼。
その小気味いいピッチングを見ていると思い出す人がいる。

落語家3代目古今亭志ん朝、その人だ。
錦松梅のCMでもお茶の間でお馴染みだった。

昭和の大落語家・5代目古今亭志ん生の次男にとして生まれたが、若き日の夢は外交官。学生時代はドイツ語を学んでいたという。

その隠せぬ知性が、彼の落語を粋で上品なものにしていた。


2001年に63歳の若さでなくなったこの名人のことを、この日マウンドに上がった彼は知るはずもないだろう。

だが、語り一つで一世を風靡した名人のように、
己の腕一つで観客を虜にしてしまう魅力が、この右腕にはある。

彼自身ここまで8勝。
ハマの番長・三浦大輔は、
「DeNAが取ってきた中で、間違いなく最高のピッチャー」と高く評価している。

優勝の可能性はなくなったとはいえ、まだまだポストシーズンを戦うチャンスは残っている。

その舞台に上れるか。勝ち残れるか。

頼れる助っ人が、混戦を勝ち抜く突破口となる。

横浜DeNAベイスターズ。
背番号56。
ジョー・ウィーランド。

乾坤一擲の戦いは続いていく。
OUR TIME IS N.O.W.