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B6-3D
勝 飯塚
負 大野
S 山﨑康
遂にこの日がやってきた。
待ちに待ったプロ入り初勝利。
4月9日の濵口遥大、5月10日の平良拳太郎に続き、ナゴヤドームで今シーズンプロ入り初勝利を記録した3人目の投手となった。
「鬼門のナゴド」が嘘のような、新戦力の充実ぶりだ。
1996年10月11日生まれ。
新潟県上越市出身。
日本文理高校のエースとして、2014年夏の甲子園でベスト4。
5試合を1人で投げ抜いた右腕は、この年のドラフト7位でベイスターズに指名される。
入団後いきなり試練が訪れる。
突然襲われた右肘の痛み。
遊離軟骨除去手術を受けて、二軍でわずか5試合の登板に終わる。
焦りの隠せない彼に、投手兼任コーチの三浦大輔は語りかけた。
「俺もそうだった。ちゃんとリハビリをやったから今がある」
怪我を克服して迎えた秋季キャンプ。
アレックス・ラミレス新監督が、いの一番に注目したのが彼だった。
「先発としていい投手になれる」
まっさらなノートに刻まれたのは、背番号30。
新指揮官の初仕事は、未来の大エースの発掘だった。
2016年シーズン。
二軍で1年間先発ローテーションを守った。
2017年シーズン。
満を持して迎えた一軍デビュー。
好投して試合を作るも、勝ち星に恵まれない。
だが、彼は投げ続けた。
この日の相手は、ドラゴンズの左腕エース大野雄大。
彼もマウンドで表情を変えない。
だが、プロ初勝利のためにと襲いかかるベイスターズ打線の前に失点を重ね、思わず表情を崩す。
5回2/3を投げ抜き、リリーフ陣もドラゴンズ打線の追い上げを振り切り、その瞬間がやってきた。
マウンドではピンチでも顔色一つ変えない強心臓の20歳の青年は、ヒーローインタビューではあどけない若者らしい笑顔で応えた。
「素直に嬉しいです。ウィニングボールは、両親に贈ります」
ダグアウトでは、キャプテン筒香嘉智がYouTubeで用意した母校・日本文理高校の校歌を熱唱。
チームメイトはやんやの大歓声。
勝利はチームを勢いづけ、団結を生み出す。
戦うぞ
闘志みなぎらせて
勝利の海
行くぞ ベイスターズ。
横浜DeNAベイスターズ。
背番号30。
飯塚悟史。
名古屋の夜空に、ハマの新しい星が光り輝いた。
チームの救世主となれ!
THIS IS MY ERA.
