8/22
B6×-5C
勝  尾仲
負  今村

ライト上段への力強い放物線は、筒香嘉智。
レフト上段への美しいアーチは、ホセ・ロペス。
レフト最前列への弾丸ライナーは、宮﨑敏郎。

真夏のハマスタの夜空に架かった3本のホームランが試合を決めた。

クリーンアップの3連続ホームランによる逆転サヨナラ勝ちは、プロ野球史上初。
皆、歴史の目撃者となった。

興奮と感動が収まらない。
10年に1度あるかないかのもの凄いゲームを、ベイスターズはやってのけた。

この日も、イヤな流れは続いていた。

初回に先制するも、2回以降はカープ先発の野村祐輔に手も足も出ない。

ベイスターズ先発の飯塚悟志は、要所でカープ打線に捕まり失点をかさねてしまう。

このままやられてしまうのか。
カープの勢いに飲まれてしまうのか。

敗色濃厚の中、1人の青年がハマスタのマウンドに立った。

8回表、渾身の投球で3者凡退に打ち取る。

8回裏、嶺井博希のホームランが飛び出し3点差。

9回表、彼はまた3人でカープ打線をねじ伏せる。

CS-TBSの解説、大魔神・佐々木主浩は語った。
「彼のピッチングで、勢いがベイスターズに来ますね。この試合、わからないですよ」

そして、その言葉は現実のものとなった。

1995年1月31日生まれ。
福岡県出身。
広島経済大学から、2016年ドラフト6位でベイスターズに指名される。

「大学の先輩、ホークスの柳田悠岐さんと対戦したい」とは入団時に掲げた目標。

だが一軍では結果を残せず、ファームで腕を磨いた。
そして、防御率0.94という驚異的な成績を残して、再度這い上がってきた。

「色々考え過ぎてしまった」
「ともかくゼロに抑えることだけを考えてます」

彼のピッチングが、連敗中もチームにメッセージを送っていた。

「何点差だろうが、誰も諦めていない」

そして、失いかけた流れを我々の手に取り戻した。

幾重にも価値のあるプロ初勝利。

サヨナラ3連発のクリーンアップと立ったヒーローインタビューは、実に凛々しかった。

ハマスタに煌めく新星がまた一つ。

戦うぞ
闘志みなぎらせて
勝利の海
行くぞベイスターズ

横浜DeNAベイスターズ。
背番号29。
尾仲祐哉。

まだまだ死んでいない。
勝負はこれから。
まさかは実現する。

THIS  IS  MY  ERA.