8/13
B8-2T
勝 濵口
負 松田
投打がかみ合い、快勝。
万が一落としてしまえば、シーズンが終わっていたかもしれない、そんな大事なゲーム。
スタジアムは歓喜に満ち、ベイファンの笑顔が輝いた。
轟き渡る応援歌。繰り返される万歳。
勝利の花火がことのほか美しかった。
「普通です」
ヒーローインタビューでホームランの感想を聞かれ、我らがキャプテンは少しだけはにかみながら語った。
負けゲームでホームランを放っても、
「負けたら何の意味もない」と、笑顔など見せない。
強くて大きい頼れる柱が、横浜には厳然と建っている。
プロ野球12球団には、それぞれリーダーたるべき柱がある。
この日、2000本安打を達成したジャイアンツ・阿部慎之助。
我々にとっては常にチャンスで泣かされてきたタイガース・福留孝介。
巨大戦力のホークスを支える「熱男」ホークス・松田宣浩。
好調イーグルスを支えるみちのくの司令塔・嶋基宏。
皆素晴らしい選手だが、ハマのキャプテンには彼らにない決定的な武器がある。
25歳という圧倒的な若さだ。
1991年11月26日生まれ。
和歌山県橋本市出身。
名門・横浜高校では1年生から4番に座り大活躍。
2009年ドラフト会議で、ベイスターズは彼の一本釣りに成功する。
左の強打者の称号である背番号55を与えられても、
「僕の憧れは高校の先輩の鈴木尚典さんです。できれば背番号51が良かったな」と言ってしまえる強心臓。
鈴木尚典二軍打撃コーチのもと、彼は才能の芽を伸ばし、ルーキーイヤーの2010年イースタンリーグで本塁打・打点の二冠王に輝く。
シーズン最終盤に一軍昇格。
2010年10月7日。
シーズン最終戦。
横浜スタジアム。
タイガース黄金のJFKの一角・久保田智之から見事なプロ初ホームランを放つ。
真冬の時代に耐え抜いていたベイファンは、そこに希望の光を見た。
2014年には、レフトにコンバートされ、レギュラーに定着。
2015年には、キャプテンに就任。4番打者として覚醒する。
2016年には、本塁打・打点の二冠王に。チームを初めてのクライマックスシリーズファイナルステージまで導いた。
そして迎えた、2017年シーズン。
WBCでの活躍の疲れも抜けぬまま、徹底した相手のマークにあう。
まともな勝負をしてもらえない中、本来の調子に上がっていかない。
苦悩するリーダー。
だが、彼はぶれなかった。
「自分の成績はどうでもいい。チームが勝つことがすべて。優勝を目指して戦っている」
繰り返し、繰り返し、彼は語ってきた。
横浜の空高く
ホームランかっ飛ばせ 筒香
さあ 打て筒香
飛ばせ空の彼方
横浜に輝く大砲
かっ飛ばせホームラン
GO GO TSUTSUGOH!
横浜DeNAベイスターズ。
背番号25。
筒香嘉智。
本当の勝負はこれから。
選手も、ファンも、誰もあきらめていない。
栄冠を勝ち取ろう!
THIS IS MY ERA.
