7/19
B5-3S
勝 パットン
負 近藤
S 山﨑康

子供たちのため「キッズ STAR☆NIGHT」と銘打たれて開催されたこの日の試合。

試合前には、不動のリードオフマン・桑原将志とともにストッパーの彼が、来場した子供たちに特製ユニフォームを配った。

連日連夜のシーソーゲームを制して、16年ぶりの後半戦開幕3連勝。

最終回のマウンドには、今日もこの男がいた。

東京都荒川区出身。
母と姉との3人家族。
母は、来る日も来る日も、朝から晩まで身を粉にして働き、家族を育てた。

母のいない食卓。
愛に飢えた少年はある日、その怒りを母にぶつけてしまう。
母は、何も言わず泣いた。
その涙に、寂しさ故に自分が吐いてしまった言葉の罪の大きさに、彼も泣いた。

そして、誓う。
二度と母を泣かせないと。
プロ野球選手になって、母を楽にしてあげると。

帝京高校から亜細亜大学へ進学。
大学で野球を続けることの経済的負担に悩み抜いた時も、母は背中を押してくれた。

2014年ドラフト会議。
ベイスターズは、タイガースとの抽選の末、彼の交渉権を獲得。
開幕から、彼はクローザーに大抜擢される。

彗星の如く現れた、ニューヒーロー。
次々と記録を塗り替え、ハマスタに大歓声がわき起こる。

いつの日からか、彼の登場時の大コールと大ジャンプが社会現象にまでなった。

プロ野球選手としては決して大きくない体をフルに使ってのインステップ投法は、両刃の剣。
勝負の夏場に、打ち込まれることが多かったのも事実だ。

そして、3年目の今シーズンは中継ぎ降格の屈辱も味わった。

だが、彼は這い上がってきた。

この日の登板で実に3連投。
苦しみながらも、セーブを記録。
自身初の3連戦3連続セーブを達成した。

歓喜の輪の中心は、彼の100万ドルの笑顔だ。


今日も、ハマスタには彼が招待し続ける、母の笑顔。
親子の勝利の曲が響き渡る。


横浜DeNAベイスターズ。
背番号19。
山﨑康晃。


勝負の夏をくぐり抜け、秋には栄冠を勝ち取ろう!

ハマスタで胴上げ投手になるのは君だ!