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2012年の8月10日に、あのマンチェスター・ユナイテッドがニューヨーク証券取引所(NYSE)に上場しましたよね。


上場した理由は、多額の借金を返済するための資金調達お金が目的です。


マンUはご存知のように収入(約420億円)がメチャクチャ多いです。なのに、多額の借金を抱えており財政がものすごく苦しいのです。


どうして、そんな事が起きたのかを、以下のようにまとめてみました。



①マンUが借金地獄に陥ったのは、2005年の買収時から。(←レバレッジ・バイ・アウトであるがゆえ、借金が多くなるのは仕方ありません)

買収される迄は、ロンドンに上場しており無借金経営の超優良児でした。


2005年に米国のグレーザー家に7億9000万ポンド(15億ドル)で買収されました。
買収時に、非上場となりました。
(LBOでは、買収時に非上場とし、その後企業価値を高めてから再上場するか、売却するかをします)


グレーザー家は、買収時にクラブを担保に入れて高利息の借金をしました(すなわち、レバレッジ・ド・バイ・アウトです)。


加えて、欧州で金融危機が起こり、描いていたシナリオ通りに行かなくなったのも原因の一つです。


しかし、マンUを買収するという選択肢は正しいです。
無借金であり、人気があり安定した収入が見込めます。買収後、返済が滞る可能性が極めて低いからです。



②その借金の手法

その買収額の半分をマンU自身の借金としました。残り半分をオーナーがヘッジファンドから高金利で借入れました。



2012年3月末時点の債務総額は4億2330万ポンド(6億6367万ドル)です。上場で調達した資金は債務返済に充てられます。


この借金は2017年までに完済しなければならないようです。



③ いくらマンUと言えども、投資家は振り向かない

マンUが上場する迄にはすったもんだがありました。

当初は、香港市場を検討しており、その後、シンガポールで上場申請しました。その計画を撤回して、米国市場での上場となりました。

(←世界で一番人気があると言っても、借金だらけのマンUには投資家も振り向かないでしょうね)



④ NYSE上場した時

当初、16ドルから20ドルでの株式公開を予定。上場前日に14ドルに引き下げましたあせる

上場日は、14ドルをちょっとだけ上回る価格で取引されました。
 

株式上場により2億3400万ドル(約183億円)の資金を調達しました。


しかし、借金は6億ドル以上あるので、これじゃ返済に足りないですねガーン





⑤ 経営権を握り続けるために、種類株発行

株式の種類はA株式とB株式があります。
A株式は1株1議決権です。B株式は1株10議決権です。


オーナーがB株式を抑えているため、議決権の99%を握っています。

上場すると乗っ取り等の危険があるので、こういった事で防ぐのですね。




このオーナーは、いつマンUを売却するでしょうね。
次のオーナーはスポーツを投資対象だけで見ないような方に購入して欲しいですね。


次期マンUのオーナーになりたい方にひひ、現在の株価は ⇒ こちら




<今日の会計トピック>

レバレッジ・ド・バイアウト(LBO)
買収する企業の資産あるいは将来キャッシュフローを担保にした負債(借入金・債券)を買収資金にして行う事。(買収資金がなくても買収出来るという てこの原理)。

買収時に非上場とし、企業価値を高めてから再上場するかそれを売却するかを行っている。


・非上場にするメリット
敵対的買収を防ぐ、IRコストが削減出来る等

・非上場のデメリット
資金調達が難しくなる等

・種類株
普通株式ではない株(例えば、配当優先株、議決権がない株等)




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