お片付け | 10年後の私へ~子宮けい癌Ⅱb期と宣告

10年後の私へ~子宮けい癌Ⅱb期と宣告

子宮けいガンのⅡb期、腺ガンと診断されました。治療も難しいよう。まだ診断を受けたばかりで、どうしていいか…。でも、家族の為にも頑張らないと。10年後の私がこのブログを見ている事を信じて。日々の不安や悩みを書きながら、自分を励まして力にしていきたい。

葬儀用の写真、斎場で掛ける妻が好きだったドリカムのCD音を探すために家中を散らかしてしまったため、空いてる時間で一旦家に帰り片付けをした。その時に病室で使ったメモが目に入った。

それを見た瞬間、止めどなく涙が溢れてきた。

妻は胸水・腹水・浮腫が酷かったため、緩和ケアに入院してからは、一度も点滴をしていない。

さすがに口から水分を取ることができなくなったのでドクターと相談し、1日200ccだけ点滴をすることにした。これである程度は水分補給はできるだろう。

その事を妻に伝えると、ペンと紙を取って欲しいとジェスチャーで教えてくれたので、ペンと紙を渡した。

君は震える手で一生懸命僕に何かを伝えようとペンを走らせたね。

その文字を見て僕は思わず涙が出そうだったよ。

何を書いているか文字は読めなかったけど、何を伝えたいかは分かったよ。


「点滴すれば、少しは良くなるよね?」って僕に伝えたかったんだよね。

そう思って君に伝えると、君は黙ってうなずいたね。

僕は思わず
「あぁ。きっと良くなるさ」と伝えてしまったよ。

僕は君に最大の嘘をついてしまった。

ごめんね。点滴しても君の病気は良くならないんだ。
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その時の思いがよみがえり、涙がどんどん溢れてくる。

このままでは無事に通夜を行う自信がないよ。

二人の結婚式や父の葬儀の時には、スムーズにできたのにね。

最後にちょっと力を貸してね。