「生活保障に関する調査」は、人々の生活保障意識や生命保険の加入状況をはじめとした生活保障の準備状況を時系列で把握することを目的に18~69歳の男女個人を対象として3年ごとに実施しています。
◆自分や家族の将来をどのようにしたいか、そのための経済的な準備をどうしたらよいかといった、具体的な生活設計を立てていますか
⇒「生活設計あり」39.2%(前回540.1%)
「生活設計なし」55.7%(前回53.7%)
平成22年度の前回調査と比較して、大きな差はみられませんでした。
⇒「生活設計あり」の人の生活設計を立てている平均期間は、15.8年(前回16.1年)でした。
⇒「生活設計なし」の人が生活設計を立てない理由は、
1、「経済的余裕がないから」 29.7%(前回29.9%)
2、「将来の見通しを建て難いから」 29.3%(前回31.0%)
3、「なんとか暮らしていけるから」 16.2%(前回14.7%)
・前回2位の「経済的余裕がないから」が1位となり順番が入れ替わりました。
◆家庭内で経済的に準備しているものの中で、特に重要と考えているものは何ですか?
⇒男性のBEST3
1、自分が入院した場合の準備 48.3%(前回46.9%)
2、自分が万一の際の準備 45.4%(前回44.9%)
3、自分の介護資金の準備 24,3%(前回24.7%)
⇒女性のBEST3
1、自分が入院した場合の準備 39.4%(前回38.2%)
2、配偶者が入院した場合の準備 34.7%(前回35.0%)
3、配偶者が万一の際の準備 29.6%(前回31.8%)
・男性も女性も、BEST3の順位は前回と同じでした。
◆医療(ケガや病気)、老後(老後生活)、死亡(死亡時の遺族の生活)、介護(自分の介護)という4つの保障領域に対して、不安を感じていますか
⇒「少し不安を感じる」「不安を感じる」「非常に不安を感じる」を合わせて不安があるとした人の割合は、
○「医療」90.5%(前回89.3%)
○「介護」90.0%(前回89.8%)
○「老後」86.0%(前回85.8%)
○「死亡」68.0%(前回68.4%)となりました。
・いずれの保障領域も概ね増加傾向にあります。
⇒「不安感あり」の人の具体的な不安内容(複数回答)で、最も多かったのは、
○医療の不安では「長期の入院で医療費がかさむ」55.5%
○介護の不安では「家族の肉体的・精神的負担」 64.9%
○老後の不安では「公的年金だけでは不十分」 81.4%
○死亡の不安では「遺族年金等の公的保障だけでは不十分」43.7%でした。
公的保障に対する不安などを含めた経済的な不安が上位になっていますが、特に老後の公的年金に対する不安が高くなっています。
⇒ちなみに「非常に不安を感じる」だけをみてみると
「介護」40.8%、「老後」25.0%、「医療」22.8%、「死亡」17.6%と、
「介護」に対して、強い不安を感じている人が多くなっています。
◆自分の老後生活がそれまでの生活と比較して経済的にどのように変化すると考えますか
⇒「つつましい生活」 71.8%(前回70.0%)
「同じ程度の生活」 20.4%(前回19.4%)
「経済的に豊かな生活」 1.8%(前回2.1%)
・時系列でみると、「つつましい生活」が増加傾向にあり、平成5年(46.6%)と比べて25.2ポイントも増えています。
◆ゆとりある老後を過ごすための必要額は、どれくらいと考えていますか
⇒「ゆとりある老後生活費」は夫婦2人で1ヵ月あたり35.4万円(前回36.6万円)となっています。
内訳は、以下のとおりです。
○老後の最低日常生活費として22.0万円(前回22.3万円)
○ゆとりのための上乗せ額として13.4%万円(前回14.3万円)
◆老後のゆとりのための上乗せ額は、どんなことに使うためのものですか
⇒「旅行やレジャー」 60.3%(前回62.4%)
「趣味や教養」 51.1%(前回53.0%)
「日常生活費の充実」 49.4%(前回47.5%)
・時系列でみると、
「趣味や教養」「身内とのつきあい」「隣人や友人とのつきあい」が減少し、「日常生活費の充実」が増加しています。