【お知らせ】


フルートとピアノによるSpring Concert


*とき   2012年4月15日(日)


*場所  TEA LOUNGE REFRAIN(ルフラン)


*全席自由  前売り 2,000円 当日 2,500円

  ルフランパティシエ特製オリジナルケーキ&紅茶付き


*出演  フルート:平野 道子 ピアノ:数馬 綾子


*プログラム

  ベートーヴェン  ピアノ・ソナタ第23番ヘ短調「熱情」op.57

  ドビュッシー    アラベスク第1番

  ピアソラ      「タンゴの歴史」より

  ビゼー       「アルルの女」よりメヌエット

  ハナミズキ,星に願いを,ホールニューワールド,見上げてごらん夜の星を,上を向いて歩こう



『愛と勇気だけが友達な日々。』

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震災が起こって、帰れない生徒を抱えて、まず最初に、強烈に思ったことは、


音楽なんて何の役にも立たない

もっと役に立つことを勉強してくればよかった


ということだった。

その感情があまりに強烈すぎて、しばらく自ら音楽をやろうなんて全然思えなかった。

地震の時は楽器を持って逃げようと常々思っていたけど、とりあえず家に置いてきたままだし、というより楽器のことなんて本当にどうでもよかった。

思い出しもしなかった。

もうやめちゃおう、って何度も思った。

プロや有名人は、人に元気を与えることができる。

でもプロでもなんでもない自分は、ただの自己満足。

やってる価値が、どこにあるんだろうって。

その思いがどうしてもぬぐえなくて、でもやめられない自分がいて、葛藤した。


震災後生徒と共に寮で送った1週間。

放射能の怪情報が飛び交って、運動部の生徒も外に出させなかった。

トレーニングができない生徒たちは、時間とエネルギーを持て余して、かわいそうだった。

待ちに待った電気が通ったある日、携帯で音楽を聴いていたとある生徒と話してて、その当時私が気に入っていた曲を教えてあげた。

そしたらその生徒は「先生いい曲だね」って言って、すぐにダウンロードして、何度も何度もその曲を聴いていた。


そうか。音楽って、こういうものなんだな。


音楽は自分にとっては学問だった。

でも、なんかちがうんじゃないか、って思った。

こうやって人と共有して初めて、音楽は音楽なんだって。


だからと言ってすぐに楽器には向かえなかったけど、3か月くらいフルートに触ることもなかったけど、徐々に徐々に気持ちがあるべきところに収まっていって、最終的には「自分のためにやろう」って思えるようになった。

誰かのために、とか、元気をあげるとか、そんなの自分に無理だけど、ていうかできたいいけど、自分がやりたいからやる、でいいじゃん、だって自分のたった一度の人生だもん、って思えるようになった。

そんで、もしかしたら自分が好きな音楽を吹くことで、誰かが「あ、この曲いいな」って思ってくれたらラッキーじゃん、て、今はそういう風に思う。

だから、どんどん演奏して、音楽で人とコミュニケーションを取りたいと思う。

私の演奏が素晴らしいね、っていうことよりも、へー、この曲おもしろいね、今まで知らなかったけど、ダウンロードしてみようかな、とかになったらいいなと思う。


現実、難しいことや思い通りにいかないこともいっぱいあるな、って、今思ってる最中だけど、でも、そういうことをライフワークにしていけたらいいなと思う。


ちなみに、私が震災後とっても尊敬しているミュージシャンは、気仙沼在住のシンガーソングライター熊谷育美ちゃんです。

私はああいう音楽家になりたい。