暗いけどあったかくて優しい世界にいました。



ある日突然まぶしい光に包まれました。



まぶしすぎて眼があけられません。



今までの優しい世界から出てきてしまったようです。



怖くなりました。とても寂しくて心細かったのです。




大きな声で泣きました。




私を元いた世界に帰してください。



精一杯そう言ってみたけれど、うまく言葉にできません。



だから、ひたすら大声で泣き続けました。




すると上からはずむような音がします。




「まぁ、なんてかわいらしいんでしょう。



そうね。名前が必要ね。



何がいいかしら。」




大きなもので私は包まれました。



不思議と怖くありません。




大きなもので包まれるたび、素敵な音色が響きます。



少しずつだけど、まぶしさにも慣れてきました。



ぼんやりとうっすらとまわりが見えてきました。



少しずつだけど、こっちの世界の事もわかってきました。



この音色が何なのかわかってきました。




これはね、私を呼んでいるんだよ。



この音色は世界で一つだけ。



私を呼んでいるんだよ。




この音色が響くと




なんだかあったかくてくすぐったい気持になる。



この音色は私を存在させてくれるの。



この音色は他の誰でもない、私を呼んでいるんだもん。



はずむような音は毎日毎日素敵な音色を奏でます。



だから、他の音もその素敵な音色を奏でるようになりました。



私だけの音色をいろんな音が奏でてる。



素敵な音色をありがとう。