この1週間で、私の住んでいるミュンヘンでも、多くの変化がありました。あまりの変化の速さについていけません。
・3月14日から4月3日まで、ミュンヘン・フライジング大司教区では、公共のミサは全て取り止め。個人的な祈りのために、教会自体は普段通りの時間開放する。
・美術館、博物館などの文化施設は当面閉鎖。
・ミュンヘン音大は、授業は原則禁止、個人での練習のために、今のところは練習室を使うこと可能。

他のドイツ、フランスの音大の多くが立ち入り禁止をする中、練習ができるだけありがたいのですが、さてこれがいつまで可能なのか。明日からドイツは特別の理由のない人の出入りを制限、国境検問に向けて動き出すそうです。

先週の日曜日は、ミュンヘンから電車で1時間足らずのレーゲンスブルク Regensburg に行ってきました。
地下鉄も市電もトラムのないような田舎ですが、中世から残る大聖堂、旧市街で有名で、世界遺産に登録されています。

レーゲンスブルク大聖堂 聖ペーター教会
Regensburg Dom St. Peter

この日は運良く青空!細やかな彫刻、細い線の美しいゴシック様式のファサード、時間を忘れる素晴らしさです。1285年の着工から1872年まで、長い年月をかけて建設されました。戦災の影響の多いドイツに珍しく、当時の姿をそのまま留める貴重な建築です。
内部のステンドグラスも、ほとんどが中世のもの。上手く写真が撮れませんでしたが、快晴だったこともありそれぞれの色が宝石のようです。しかし寒い!外より5度以上寒かったでしょうか、私には2時間が限界でした。。

10時からのミサでは、有名な少年聖歌隊、「大聖堂の雀たち Domspatzen」の演奏を聴くことができました。

4段鍵盤とペダル 79ストップ
リーガー社製
2009年

こちらがオルガン!宙に浮いた、「ツバメの巣」型のオルガンとしては世界一の大きさだそうです。重さはなんと35トン!この日の演奏は、大聖堂オルガニストのフランツ・ヨーゼフ・シュトイバー氏。10年以上前、東京の聖グレゴリオの家で彼の即興講座があり、聴講に行ったのを思い出しました。
この日は近現代のスタイルでの即興、残響も相まってとても重厚な音でした。

旧市街の入り口、大きな橋の上からの大聖堂




レーゲンスブルク日記、ぜひ来週もお楽しみに!


今日も、最後まで読んで下さってありがとうございます😊

星内田光音恐竜くん