冬学期の授業は2月の2週目で終わり、ずっと楽しみにしていたオルガン旅行の日がやって来ました。日本から2人、北ドイツのリューベックから2人の学生たちと5人でライプツィヒに行って来ました!バッハが弾いた、リストが弾いたオルガンたちをめぐる旅です。
はるばる日本からミュンヘンまで来てくれた日本の2人と、新幹線で4時間ほど、ライプツィヒに到着しました。アパートを借りて5日間、みんなでご飯を作って夜まで話し、楽しい旅の始まり!
まず初日の日曜日はオルガニストの憧れ、トーマス教会の礼拝に行って来ました。
トーマス教会には、有名な2つのオルガンがあります。
4段鍵盤とペダル 61ストップ
Gerald Woehl
バッハのステンドグラスの真向かいにあるこのオルガンは、バッハ生誕250年に合わせて製作されました。デザインはバッハと同時代の高名な製作家、シャイベが1717年にライプツィヒの大学教会に設置したものを参考にしています。仕様は、バッハの叔父のヨハン クリストフ バッハがオルガニストをしていたアイゼナハの聖ゲオルク教会の巨大なシュテルツィングオルガンを念頭に中部ドイツの様式で製作されたそうです。残念ながらそれらの2つのオルガンは現存していません。。。礼拝の前半ではこちらのオルガンを使っていました。
3段鍵盤とペダル 88ストップ
Wilhelm Sauer
素晴らしかったのはこちらのオルガン。祭壇の向かいに建っています。1908年の拡張では、この教会のオルガニストだったカール シュトラウベの意向によって25ストップが新たに加えられました。私にとって初めて生で聴くロマンティックオルガン、厚く、柔らかくそして表情豊かな音の塊に
唖然とするばかり。今までCDでこのオルガンを聴いた印象は、なんだか大人しい音だななどと思っていましたが、全くの思い違いでした。この存在感と厚みは目の前にしないと感じられないものでした。
後奏ではブンクのソロ、続く聖餐式では合唱と、ヴォーン=ウィリアムズ、スタンフォードなどの作品を弾いていました。ひたすら繊細で美しかったです。
次回からは沢山の歴史的なオルガンをご紹介していきます!
今日も、最後まで読んで下さってありがとうございます😊
内田光音