⑦⑤ビブリア古書堂の事件手帖~栞子さんと奇妙な客人たち~ | ミッソー中佐

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第三話 ヴィノグラードフ クジミン『論理学入門』(青木文庫)
ノックしても返事がなかったので、ドアを開けて病室に入った。
窓から西日の射しこむ個室には、一瞬ベッドが見当たらなかった。ますます高くなった古本の塔に、半ば隠れてしまっていたからだ。ベッドの上には患者――俺の雇い主である篠川栞子さんの姿はなかった。
リハビリの最中かもしれない。今の時間はここにいないことが多い。


三上 延【ビブリア古書堂の事件手帖~栞子さんと奇妙な客人たち~】より