終わりのハジマリ 142サチヨと祥子が帰った後、トーマスは考え込んでいた。アンナにこのことを話せば、サチヨを始末するように言うに違いない。もしトーマスがサチヨを殺害しなければ、アンナがマインド・ウェポンによって、サチヨを抹殺するだろう。トーマスはサチヨを失いたくなかった。本気でサチヨを愛し始めていたのである。ミッソーが来たことは、アンナには黙っておこう。トーマスはそう結論した。その代わり自分がミッソーを殺害してしまおう。邪魔者は早く消してしまうに限る。トーマスは冷酷な微笑を浮かべて、カウンターの後片付けを始めた。