終わりのハジマリ109 | ミッソー中佐

ミッソー中佐

ミッソー中佐の活躍

12月に入り寒さが一段と厳しくなった。

木々は一斉に葉を落とし、午後六時を回ると聖ミザリィ学園内の学生宿舎もすっかり闇に包まれた。

「ったく遅いなー、美紀のやつ」

サチヨと祥子の二人が宿舎の脇に身を潜めていた。

「あー寒い。風邪ひいちゃうよ」

吐く息が暗闇で白く浮かび上がる。

「しっ!来たみたいよ!」

サチヨの声に目を向けると宿舎の入り口のセンサーライトが灯り、美紀の姿を照らしだした。

「よし、行くよ!」

二人は素早く美紀に走り寄った。

「きゃっ」

サチヨは驚いて声をあげた美紀の口を塞いだ。

「痛い目に遭いたくなかったら静かにしなよ」

美紀の脳裏にサチヨたちにいじめられていた千絵の姿が浮かんだ。
byジャニス