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 トートバッグ球団創設9年目で初めての日本一に輝いた楽天に、来季、楽しみなルーキーが加わります。ドラフト会議で5球団から1位指名を受けた、桐光学園の松井裕樹投手です。昨年の甲子園では今治西戦で大会史上最多となる22奪三振をマークしましたが、あれだけ三振が取れるのは高い技術を持っている証拠。バッターが「スライダーが来る」とわかっていても空振りするボールを投げられるのは、ピッチャーとして大きな魅力です。

 現時点の実力で、プロで何勝できるかはわかりませんが、少なくともゲームを作ることはできると思います。ただし、長く活躍するためにはしかるべき準備が必要になってきます。

 ルーキーは、「プロで1年間投げる"体力"をつけなければいけない」とよく言われますが、ここでいう"体力"とは、いいフォームを再現し続けるための筋力のことです。シーズンを過ごす中で疲れがたまってくると、フォームが乱れ、調子を崩す原因になります。それに故障にもつながります。でも、しっかりした筋力があれば、早く疲労を回復できますし、自分のフォームを再現できる精度が高くなります。

 トレーニングやピッチングをすれば、ある程度のスタミナをつけることはできます。ただ、先発した試合で120球投げて、次の登板機会までの数日間で回復させて、また同じように先発として仕事を果たせるようになるには、その作業を繰り返しやっていくことが必要になります。先発ローテーションを1年間守るには、それを繰り返すことができる筋力が求められるのです。

 今の松井投手のフォームを見て、体のどこかが弱いという印象は受けません。それでも、全体的にもっと強化していったほうがいいと思います。体が強くなれば、もっといいフォームで投げられるようになりますし、ケガもしにくくなりますからね。

 楽天首脳陣がこれから松井投手をどう育てていくかは、どんな状態でキャンプを迎えられるかによって決まるでしょうね。ここで最も大事なことは、松井投手が一番いい時の状態にあるかということです。少なくとも、昨年夏に甲子園で投げていた時と同じような感覚があれば、紅白戦、オープン戦でどんどん投げさせればいいと思います。ピッチャーは実戦を経験することでピッチングを覚えますし、プロのバッターにも慣れてきます。

 ただし、高校野球を引退した後にあまりボールを触っていないのであれば、実戦は4月頃を目標にしてもいい。その場合、キャンプ期間中は、投げる体力といい時の感覚を取り戻すことに専念した方がいいと思います。ピッチングの感覚を取り戻していない状態で試合に投げさせると、体も技術も壊れる可能性があるからです。

 僕は箕島高校時代の1983年にドラフト2位で近鉄に指名されました。高校野球を引退した直後は、大学のセレクションなどもあってボールに触れる機会はあったのですが、ジャンニ キアリーニ9月以降はまったくなし。当時バンドに夢中で、ギターばかり弾いていたんです(苦笑)。

 久しぶりにボールを投げたのは、1月の自主トレ。その時に「あれ?」という感覚を抱きました。投げ方がまったくわからなくなっていたんです。そんな状態のままキャンプに入ってしまい、おまけに先輩たちが僕の真横でバンバン投げている。それにつられて投げていると、いつの間にかフォームを崩して、ノーコンになってしまったんです。コントロールにはそれなりの自信があったので、ショックでした。感覚が戻っていないのに力を入れて投げてしまったことで、フォームを崩し、コントロールもめちゃくちゃになってしまったんです。

 それから二軍の試合に何度か投げましたが、1イニングに5個も6個も四球を出して、KOされる試合が続きました。当時の二軍監督に「『能ある鷹は爪を隠す』って言うけど、オマエは隠しっぱなしやないか!」って嫌味を言われて......(苦笑)。結局、いい時の感覚を取り戻すまで、1年半くらいかかりました。

 自分の体験から学んだことは、オフの間もボールを触るということです。1998年にメジャーに行く少し前から、オフシーズンでもボールを投げるようにしました。ピッチングではなく、キャッチボールや軽い遠投です。そうしたら、キャンプでの仕上がりがすごく順調になって、いい状態でシーズンを迎えることができました。と同時に、入団1年目に投げる感覚を忘れたのは、高校野球引退後にボールをまったく触らなかったからだと気付きました。

「オフは肩を休める」ことが常識となっていますが、僕の中でそれは「非常識」に変わりました。以降、シーズン中でもノースローの日を作るのをやめましたし、オフもキャッチボールなど、とにかくボールに触れていました。だから、松井投手も時間が許す限り、ボールに触れていた方がいいと思います。そうすれば投げる感覚を忘れることはないですし、いい時の状態を早く取り戻せると思います。

 最後に、松井投手のピッチングに関して、「高校野球のバッターがスライダーを空振りするのは、ボール球に手を出しているから」という指摘があります。もちろん、プロのバッターが見極めてくる可能性はあるでしょう。そうならないためのポイントは、ずばり真っすぐです。真っすぐの球威、コントロールを磨いていけば、プロのバッターでもスライダーに反応すると思います。

 松井投手のスライダーはすでに一級品。あれ以上レベルを上げるのは難しい。でも、真っすぐのレベルを上げることで、スライダーのレベルも自ずと上がっていくはずです。

 真っすぐを磨くためには、例えば、二軍の試合などでスライダーを封印するのもありだと思います。同じ真っすぐでも、微妙にスピードや投げるタイミングを変えるだけで、まったく違ったものになります。それにコントロールの意識も高まります。とにかく最初のうちは、とことん真っすぐにこだわってほしいですね。

 松井投手のピッチングを見ると、スライダーのキレ、ストレートの威力ともに超一流の投手になる資質を持っています。プロに入ってもその良さを消さないように、大きく育ってほしいと思います。そのためには、早くいい時の感覚を取り戻し、体力をつけ、そして真っすぐの精度を上げていく。それができれば、チームはおろか、球界を代表する投手になれるはずです。http://www.kundaliniesra.com/