ポーチ上原浩治、田沢純一両投手の大活躍で、ワールドシリーズを制覇したボストン・レッドソックスのピンズ（ピンバッジ）を、私はジャケットの襟に付けている。２００４年にチャンピオンになったときに次いで２回目の活用。赤い靴下のかかとと、つま先が白というシンプルなもので、名刺交換後に必ず「それは…」と聞かれる。「福助の社章をいただいたので」と冗談を言い、その後はそれを話題に話が弾む。
ピンズは元々、イベントの記念品として作られたものだが、おしゃれなアクセサリーとしておすすめしたい。私はコーラに付いていたおまけから、金やプラチナのものまで多様なピンズを４００個以上持っている。ジャケットやブルゾン、バッグ、帽子などに付けては楽しんでいる。
お会いする方の趣味趣向が分かっていると、それに見合ったピンズを付けて伺う。例えば、ゴルフが大好きな方ならゴルフ関連のものを選ぶ。話のタネとなり、初対面の方でも自然に話が弾む不思議な効用がある。
ピンズは３００円ぐらいで手に入るものや、商品のおまけもあり、小さいので保管場所に困らない。知人のキャビンアテンダントは、フライト先の国や都市の名前が入ったピンズを集め、ハンチング帽へ購入順に付けている。それは自分の仕事史にもなっている。こうしたテーマを決めたコレクションも楽しい。
オフのときには、社章を外してピンズを付けて飲み会などに出かけるのもよい。女性たちから「それって何ですか？」などと聞かれて話のきっかけとなり、おしゃれの評価が上がることもある。私はそういう場には、仏サッカークラブ長財布「パリ・サンジェルマン」か鉄腕アトムのピンズで臨んでいる。それで話が盛り上がることが多い。海外へはコマや獅子舞など和風のピンズを付けていく。海外には興味を示すものがあると話しかけてくれる方が多く、すぐに仲良くなれる。
パーティーや結婚式などハレの場には、それにふさわしい金やプラチナのおしゃれなデザインのピンズで襟元を飾るとよい。とりあえず、まずは１０００円以下で買えるピンズから始めてみてはいかがだろうか。