#ジャーナリズム
シチズンフォー スノーデンの暴露 / Citizenfour
監督 ローラ・ポイトラス
出演 エドワード・スノーデン、ウィリアム・ビニ―、グレン・グリーンウォルド
2014年公開 日本では2016年公開
第87回アカデミーベストドキュメンタリー賞受賞
内容
米国の政府機関NSA(National Security Agency アメリカ国家安全保障局)で働いていたエドワード・スノーデンが、アメリカ政府による国民のプライバシーを侵害しているスパイ行為を告発した事件に迫ったドキュメンタリー映画。2013年6月3日月曜から1日づつ進むホテルの密室でのスノウデンへのグレン・グリーンウォルドによるインタビューとその記事の発表によって日毎に進む事態、日に日に深まるカミングアウトを決意したスノウデン自身の神経質さの描写。最後の10分には、新たな政府内部告発者が出たことが明らかにされる。プライバシーが無いことは自由が無いことに等しいと訴えた作品。自由がなくなることで人々は発言を抑制し、行動を抑制する。監視される以前のインターネットでは発想、話す内容に垣根無く、抑制もなく、遠隔からの情報を入手して、違う考えを知ることができる。プライバシーが尊重されない世界では、知的探求心を抑制されてしまう。
2020年コロナ禍の中にいる今、いくつかの政府機関はコロナの感染経路を追いかける事を理由に、国民が携帯電話にアプリをインストールして、感染クラスターから自らを守るために、すべての行動を情報公開できることを推奨している。特定の国家では既に強制として罰則化も進んでいる。当初、この話を聞いた時には、プライバシーの侵害と感じて空恐ろしく感じた。アプリはインストールしないぞ、とも思った。しかし、徐々に複数の国でデータ収集は当然の様に報道されるのを見て、「もしかしたら、これは健康の安全を考えた時には逃れられない、必須のデータ収集かも」などと考え始める自分もいた。
しかし、この映画を見て「まてよ。プライバシーデータを政府に渡すことは、反対に自分を守ることができなくなるのでは???」と感じた。日本では【自由】の重要性はあまり謳われない。自由がどれだけ大切で、手に入れるのに大きな犠牲を払っている人々が世界中にいる事に目を向ける事は少ない。
メール内容、通話内容、グーグル検索内容、図書館での貸し出し図書・・・・・その他の情報を集めている政府に、鳥肌が立つほどの気持ち悪さを感じる事は正常であること、これを忘れてはいけない、そんな事を考える映画だった。
実はそれらのデータを集めて見えてくる人物像というのを自分が客観的にみることのできる機会も欲しいと思う。「自分」を知る事はなかなかない。客観性の担保は大切でありながら、なかなか現実的に難しい。自分の気持ちの変化を客観的に観ながら、その理由を考える事はなかなかできない。タクシーを待つ長い列に並んでいて、ベビーカーを持った女性が列の一番先頭に突然現れ、やっと到着したタクシーを当たり前の顔をして盗っていってしまうと「ちっ」と思う。電車のホームまで走って到着した目の前で電車の扉がしまると「ち」と思う。この【ち】に目を向けて考えてみると、怒りを手の中に入れて見つめる事に成功するのに、できない。客観性も持つことができたら、このちっちゃな怒りも消えてくれるかもしれない。
日本ではあまり報道されないオバマ政権の闇の部分をこの映画では知る事ができた。アメリカ国内でのオバマ批評を知った。やっぱり、どんな政府にも闇があり、透明性を持った情報の共有なんて死んでもできない約束なんだろうと思う。アメリカという国は偉大な部分もあるし、すばらしい事もたくさんあるのだろうけれど、醜い部分、恐ろしい部分もたくさんある。11月の大統領選が楽しみだ。この映画はいろいろな事を考えさせてくれた。
日本では都知事選が先週終わり、現役知事が大勝をしている。
映画大好き
映画バンザイ
そしてこんなに映画を自由にみられる今に感謝
映画に感謝
*映画はAmazon Primeで無料で見てます。
見放題ありがと!

