初席 | ホントは友達がほしいだけなんです

初席

正月といえば、初笑い。


ちょっと遅い気もしますが、新宿末廣亭に行ってきました。



世間ではとっくに終わった正月も、寄席ではまだまだ終わりません。


正月の寄席『初席』は普段と違い、


「顔見世興業」と言われるように、芸人さんが大勢出演します。


要は新年のご挨拶のための期間なんですね。


初席は元旦から10日までとなっていて、


それが終わると次は『二之席』が11日から20日まで行われ、


その後は通常通りの営業となります。



初席は芸人さんが総勢60名も出演するため、


一人当たりの持ち時間がもの凄く少なかったりします。


だから、なかなか落語をじっくり楽しむわけにはいかないのですが、


色々な芸人さんがポンポン登場するので結構豪華。


それなりに良い気分にはなれると思います。



「寄席に来ても何の勉強にもならない。」


と、落語家さんがよく自嘲していますが、


実際そんな事はありません。


勉強しようと思ったら、もの凄く参考になる物事が沢山ありますよね。


今回も沢山勉強になりました。


例えば、春風亭昇太さんが、


「カップルのレベルが落ちるにつれ、イチャつき度が上がる」


理由を解明していました。


美男美女のカップルは別れたとしてもすぐに後任を見つけられるけれど、


不器量なカップルはその可能性が薄い。


だから逃げられたら最後とばかりに必死にしがみ付く。


というわけなんですって。なるほどです。


ね、ためになるでしょ?



こういう例を出すと、


「やっぱりろくな事学べないじゃないか」


と思われてしまいますが、真面目な話、


間の取り方や仕草は本当に勉強になります。


それから古い文化や風俗なんかも分かるようになるし、


知らなかった言葉も理解できるようになります。



あ、勉強云々よりも笑える事が一番重要でしたね。


笑いに関しては、文句無しに笑えます。


もう初席は終わってしまいますが、


通常も楽しめるので、是非立ち寄ってみてください。