銃・病原菌・鉄
- ジャレド ダイアモンド, Jared Diamond, 倉骨 彰
- 銃・病原菌・鉄〈上巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎
- ジャレド ダイアモンド, Jared Diamond, 倉骨 彰
- 銃・病原菌・鉄〈下巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎
前にご紹介した『文明の崩壊』の著者が、その一つ前に書いた本で、
「1998年度ピュリッツァー賞一般ノンフィクション部門」と「1998年花の万博記念コスモス国際賞」
を受賞している名著です。
この本は、ニューギニア人の、
「欧米人は様々な物資を作りニューギニアに提供してきたが、ニューギニア人はそうした物資を
何一つ作り出さなかった。その差はどこから生まれたのか?」
という疑問からはじまっています。
その疑問に答えるべく、著者は人類のスタート地点から現代に至るまでを、様々に考察していきます。
・ヨーロッパ人はなぜアメリカ大陸やアフリカ大陸を植民地化でき、その逆は起こらなかったのか。
・先住民と呼ばれる人々はなぜ”現代人”から見ると遅れている生活をおくっているのか。
・文明によって技術力の違いはなぜ起きるのか。
など、興味深い謎が著者の深い洞察力で明るみにでてくる事に、胸が高鳴ります。
そして最終的に、ニューギニア人の疑問に対する答えを、不完全ながら導き出しています。
この本で著者が一番言いたいことは、
人類は環境の違いによって異なる発展を遂げてきたのであって、
人種による生物学的な差異は無い。
ということです。
この本を読むと、その意見に納得せざるを得ないでしょう。