病歴 その2 ~初診から手術へ~ | BLUESKY

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紹介されて、早速翌日には婦人科外来へ。
腹水のせいで、日に日に大きくなって行っていた腹部。
座ってるのさえ辛くて・・・
予約なしでは、1時間以上待たされるのに、
体調を話したら 看護師さんが 診察室隣りの診察台に横たわらせてくれました。

診察室の話・・・
一部始終、丸聴こえでした。ごめんなさい。

でも、その何人かの診察のやり取りが聴こえたお陰で、
私は対面する前から、
主治医に絶対の信頼感を持てました。

とっても 投げやりな患者さんの診察でした。
婦人科疾患と合併した病気で、貧血酷くて、動悸もして、倒れもして。
だから、先生は、半年前に他の科を紹介して、
行ってくれたと思ってたのに行ってなかった!
こんなにひどくなって!
放っておいたら大変ですよ。

「でもぉ、仕事休めないしぃー」
へらへら全然やる気のない患者さん。
やり取りは、そりゃもう、うだうだうだ・・・。
聞いてて、イライラ。
「いつなら手術できますか?」「今日は、〇〇科に必ず行って下さいよ」
とても熱心に治療させようと説得してました。
3回以上、同じやり取り。10分以上。
ひぇー、こんな患者、わたしなら1回で諦めるよ。
この先生、真面目。

先生は、患者さんが去ってから 看護師さんに一言。
「信じらんねーよ」

ぷっ・・・

ほ、本心はそれか・・・!
自分の悲惨な状況を一瞬忘れて、一人で笑ってしまいました。

一通りの責任以上の仕事をする先生だな、
あんな いい加減な患者にも真剣に接するんだなあ。
信用できるな。
主治医が この先生になったらいいな。

予後不良と言われている最悪の病気に罹ったけれども、
私はたぶん人にだけは恵まれてます。
夫に、息子に、友達に、親や姉たちに、それから、新しく出会ったこの主治医に。

診察室では、腹部&経膣エコー
手術室に電話しながら、無理やり手術日以外の予約を頼んでくれて

「悪性、、、ですか?」

ひたすらパソコンのモニターに向かいキーを叩いてた主治医が手を止めて、
私の顔をしばらく見て、目を見て

「・・・おそらく、悪性。違うかもしれないけど、でも、これは多分悪性・・・」

忘れられない瞬間。
泣くでもなく、不思議な位、冷静に聞きました。

会計を待ちながら、夫にメールを打ったのを覚えています。
ごめんとしか言いようがありませんでした。
私の病気を、たぶん、私以上に苦しんでるのは夫だと思うので・・・
命にかかわる病気って、本人はもちろん辛いけれど、
家族の方がストレス大きいんじゃないかな?と思います。

ただ・・・

卵巣がんとは、一体どの程度のものなのか?

調べたら・・・とても予後が悪い。
でも、最善を尽くそう。
大きな闘争心と僅かな諦念
両方を持って 腹を括ろうと思いました。



そして2011年5月に入院、1週間ヘパリンを投与した後、手術。
子宮、卵巣、大網を摘出
順調に回復
術後細胞診で、明細胞腺腫瘍と分かりました。