あ。泣いたからか。
悲劇のヒロインぶっている。
浸っている自分に酔っている…
こんな雨の日は。
こんな気分でいたい。
来月旅立つ予定の彼と昨日お別れした。
一ヶ月後が今になっただけ。
一ヶ月経っても状況は変わらない。
と。
反対の立場になったらどうする?
それもつらいでしょ。
と、彼は言った。
彼が悩んで出した答えだ。
最近はバタバタしていて、行き違いが多く、関係がぎくしゃくしていた。
せっかくできた時間も、うまく流れることが少なかった。
一ヶ月以上距離を置いて。
またお互い求めてみたけれど、楽しかったのは時々。
彼のあたしへの要求があたしへの負担になっていることを彼が悟ったのだ。
そして出した答えだった。
やだ。
ちょっと待ってよ。
一方的な…
最後だから。
あたし、ずっと待ってるから。
いつもは彼が待ってた。
最後はあたしが待った。
用事が遅くなったら行かないから。
とは言っていたけど、
待つと言った以上、できる限り待っていると・・・彼が近くまで来た。
話したい。
話したら会いたくなる。
・・・ちゃんと最後にするから。
ギュってしたくなる・・・声聞いたら会いたくなる。
だって、このままバイバイじゃいや。
嫌い?
嫌いじゃない。
今でも声聞きたいと思ってるし、ギュってもしたいし。
でも、揺らいでしまうよ。
そっか。
でも、このままバイバイはやだ。
質問しない?
もう答えは決まってるから。
これ以上はなにも言えないと、無言で伝えていた。
しない。
じゃぁ、わかった。
彼と久しぶりに『普通』の会話をする。
最近涙もろいあたしに、優しく声をかけてくれた。
ごめんね。泣いちゃいそうだ…
なんで泣くんだよー。
と言うけど、ずっとこの声に支えられて来たかと思うと辛くなった。
寂しいけど、仕方ないね。
結婚するって言われた方が良かったよ。
げんきで仕事がんばってね。
彼は最後に優しく抱いてくれた。
優しすぎて泣き出してしまったあたしの顔をじっと見て。
ずるいね。
と、二人で笑って。
泣かないで。
と言った。
しーんと張り詰めた時間。
もう戻れないだけに、最後の言葉を避けていたけど、
ぎゅっときつく抱かれた後は、もう寝る時間。
いつもなら休んでる時間なのに。
大丈夫?もう寝よっか。
と言っても
もう少し大丈夫。
と言う。
きっと最後はあたしから。
いつも最後はあたし。
さよならだね。
げんきでね。
来月からがんばってね。
幸せになるんだよ。
ステキな奥さん、探すんだよ…
どこでもドアがあったら、幸せになれるのに。
なんてね。
じゃ。
うん。
おやすみ。
バイバイ。
最後話せただけ、ちゃんと心の整理ができた。たぶん。お互いに。
今も好き?
好きだよ。
うそつき。
でも忘れちゃうんだよ。
(笑)
いつもは言わない彼が、言ってくれただけ、あたしは彼を忘れられるかな。
明日は晴れて、あたしも雨も。
きっと。今日で終わるよね


