懐かしかった。

ただ懐かしかった。

今では思い出すこともなくなった彼は。

今なにをしてるんだろう。

ここに来れば思い出す。

そんな彼との思い出。

淡く薄い思い出でも。こうやって思い出すことがあるのだ。






この建物を見て、違う人のことを想い、考える。

そんな日が来た。

そうなることがあるんだよ、と過去の自分に伝えてみたら?

あんなに大きかった喪失感が。

こうやって感じることがなくなって。

また違う思い出に変わろうとしている。



近くにいるのに。遠い人。



遠くにいるのに。近い人。



そろそろ次を考えねば。

2年半の時期を終えて。

また次のことを考えねば。



あたしの未来。

あたしの人生。



あたしの夢、って。



口先だけじゃなくて。

もっとしっかり。

歩かなくちゃ。