前回の続きです。


小学5年の僕は
自分が性同一性障害だと確信し、
ますますボーイッシュな女の子に。



僕の家は
少しだけ厳しい家で。

僕は性格的に
自己主張ができるタイプではなく。


自分が“性同一性障害かも知れない”とは
打ち明けないまま時が過ぎる。







長くて、サラサラな僕の髪の毛を
ポニーテールに束ねるのが好きなお母さん。

そんなお母さんに
「髪を切りたい」なんて言えなかった。



いつも首を縦に振り
ニコニコ。

それが僕。





後に、
衝動的に
ハサミで自分の髪を切ってしまうのだけど、

その時のお母さんの顔は今でも忘れません。


申し訳ない気持ちはあったけど、
長い髪に耐えられなかった。






小学6年の時に
家族へカミングアウト。

僕のその行動で
家族がどう変化するのかなんて

考えもしなかった。








つづく…