堺市南区城山台
[みつざきピアノ教室]主宰の
光﨑庸子です。
ご来訪ありがとうございます。
今日は前回のブログの続きです。
ミュンスター広場のベートーヴェン像やボンの街並を楽しんだ後
この標識に従いベートーヴェンハウスへと向かいました。
ベートーヴェンハウスはボンガッセ２０番地にあります。
ガッセというのは少し狭い通りで対する大通りはシュトラッセと呼ばれます。
今日の最初の写真のピンクの壁の家がベートーヴェンの生家です。
ベートーヴェンはこの家の３階の屋根裏部屋で生まれました。
ボンの駅に到着してから結構のんびりと歩いてきたので
ベートーヴェンハウス前に着いたのは
午前１１時を少し回っていた頃だったと思います。
そして入口はこのピンクの建物横のこちらのお土産物ショップの方になっていました。
こちらのお土産物屋さんをしばらく楽しんでから
いざハウスの方の受付でチケットを買おうとしたら
受付の人が「もうすぐお昼休みで閉めますので
午後１時までの短い時間の見学になりますが良いですか？」
と尋ねてきました。
昼休み
閉める
一瞬何のことかと考えているこちらに向かって
受付の人は「私たちの休憩時間です」とにっこり。
それも午後１時から３時までの２時間
これには本当にびっくりしました。
「閉館時間は５時なので３時に戻ってくれば２時間はゆっくり見学できますよ」
と言われ，そうするしかなく，いったんベートーヴェンハウスを後にしました。
今日は一日ここでゆっくり見学する予定で来ていたのですが
仕方なく暫く時間つぶしに住宅街を抜けて
ボン大学の方まで歩くことに。
綺麗な並木通り沿いの高級住宅地という雰囲気で
通りの名前もとても素敵でブラームス通りやハイドン通りなど
作曲家の名前がついていました。
ボン大学はベートーヴェンも聴講生として学んだという
由緒ある大学だそうですが，ちょうど私たちが訪れた時には
修復工事中で裏側からのこんな写真しか撮れませんでした。
暑さにバテてきて暫く大学横の植物園の木陰で休憩。
３時になるのを待ってベートーヴェンハウスへ戻りました。
ベートーヴェン一家はこの家で数年を過ごし，その後何回かボンの中で
引っ越しをしていたようです。
けれども残っているのはこの家だけで，それも一度は売却されそうになっていたのを
ボン市民の有志の力で今の記念館となったそうです。
中は撮影禁止でしたので写真は撮れませんでしたが，
ベートーヴェンの使用していたビオラやピアノをはじめ，
補聴器，家具など貴重な資料が数多く展示されていました。
補聴器の数と種類の多さから，ベートーヴェンがいかに
自分の聴力の改善を夢見ていたかがわかり
胸が締め付けられる思いでした。
今まで主に本で読んで知っていたベートーヴェンを
より身近に感じることができました。
日本語での音声ガイド機の貸し出しもあり
閉館までの時間たっぷり楽しみました。
ただ，冷房設備は全くなく（暑い期間が短いからか他の施設でのも冷房のないところは多かったです）
日本の昭和時代の扇風機みたいなしょぼい扇風機が所々にあるだけで
私は見学している間にジムに行ったくらいの大汗をかきました。
これは中庭側です。
帰りはロマネスク様式の綺麗な教会，ミュンスター寺院を
外からだけですが見ることができました。
ボンにはシューマンが晩年治療を受けたサナトリウムや
墓地もあるそうです。
2年前には今年のコロナ禍など想像もできず
皆が自由にどこへでもいけるのが当たり前だと思っていたな，と
改めて思い返しました。
自由に行きたいところへ行けて，会いたい人と会える
そんな日が戻ることを祈るばかりです。
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