堺市南区城山台
[みつざきピアノ教室]主宰の
光﨑庸子です。
ご来訪ありがとうございます。
クラシックを聴くと１０の驚く効果があるということを 順番にご紹介させていただいています。
今日は医学の分野でもクラシック音楽が効果的に
使用されているというお話しです。
医学の分野での音楽の可能性がどんどん増しています。
ご興味のある方はこちらの動画をご覧ください。
また、モーツアルトの音楽を聴くことでてんかん発作が減少したという研究があります。
てんかんの患者様に
毎日モーツアルトの曲を聞いてもらう実験により
「モーツァルトの曲がてんかんの発作を減少させる可能性がある」
ことが判明しました。
この発見により
てんかんの症状を改善させ、
患者様の生活の質を向上させられる治療法が見つかると
期待されています。
てんかんという病気は‥
脳の神経細胞に突然発生する
激しい電気的な刺激により
痙攣や手足の突っ張りといった発作が
引き起こされる神経疾患です。
全世界に5000万人の患者がいると推計されており
神経疾患の中では最も一般的なものだと考えられています。
これまでの研究では
モーツァルトの曲とてんかんの発作の頻度に
関係があることがわかっていましたが
それが単に聴覚的な使役の効果なのか
モーツアルトの曲にてんかんの発作を抑える効果があるのか
はっきりとはわかっていませんでした。
そこで，カナダの
クレンビル・ブレイン・インスティテュートの研究者
Marjan Rafiee氏らの研究チームが
25〜75歳のてんかん患者13人に
モーツアルトの曲を聞いてもらう
実験を行いました。
研究チームは
まず参加者を２つのグループに分けました。
１つ目のグループ
・モーツアルトの「2台のピアノのためのソナタ ニ長調 第1楽章 K.448」
の最初の6分30秒を3ヶ月間にわたり毎日１回聞いた後に
同じ曲のメロディーの順番を入れ替えた上にリズムを編集した
「スクランブル版」を同様に3カ月間毎日聴いてもらいました。
・逆に、「スクランブル版」を3カ月間聴いてから、原曲を3カ月間聴きました。
研究チームが実験に「2台のピアノのためのソナタ」の第1楽章を用いたのは、
この曲の長さがちょうどよかったことと、過去の研究によりこの曲に含まれる
リズムがてんかんの治療に役立つ可能性が示されていたことが理由とのことです。
また治療薬が実験に影響しないように、実験期間中は飲んでいる抗てんかん薬などを
変えないようにしてもらいました。
この実験の結果
一つ目のグループの「2台のピアノのためのソナタ」の原曲を聴いている
最中の参加者は発作の頻度が明らかに少なかったそうです。
この効果は同曲の「スクランブル版」を聴いている参加者には
見られませんでした。
モーツァルトの「2台のピアノのためのソナタ」第一楽章
モーツアルトの音楽がこんな風に
医学の分野でも注目されているとは
私は知りませんでした。
これからも，どんどんこのような研究が
進むことを期待します。
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