発声障害のことです。
さて、病院の予約日がやってきました。
夕方16時半の予約でしたので、のんびり新幹線で上京。最終の新青森行きで帰ります。
音声外来という診療項目となります。大きく分けると耳鼻咽喉科に入るようです。
この日は、鼻からファイバースコープを入れて声帯を見ます。いろんな言葉を発しながら、声帯の動きを見ます。
11年前大学病院でも同じ検査をしました。当時は
脳からの伝達が届いてない場合もあるということで、MRIも行いました。脳に異常はありませんでした。
今回の先生のお見立てでは、もしかすると痙攣性発声障害ではなく、吃音だけか、もしくは二つの併発かもとのこと。吃音であれば、発声訓練で改善されるが、痙攣性発声障害であれば発声訓練での改善は難しい。
検査を兼ねて、声帯にボトックスを注入し、効果をみるのはどうだろうかと…
この注射は持続性が長くて3か月程度。しかも最初の2〜3週間は声枯れする。持続性が短いひとは1か月程度で効果がなくなる。
年に3、4回のペースで注射と診察が必要。そして、自己負担は32400円×回数プラス旅費❗️
それならば、手術で長い効果を得たい。
そして、また普通に話せるようになったら、業種選ばず再就職もしたい。
と、上京するまで考えていたのです。
ところが、痙攣性発声障害ではないかも⁉️
ならば今までのこの声の詰まりは何だったのか?
散々、声のことで仕事上苦労し、ストレスを抱えてたのに。
私は、人前で話したり、歌ったりするのは、得意ではないが、意外と平気な方でした。なので、緊張性とか心因性の発声障害ではないと確信しています。むしろ、声が出にくいと感じるようになり、電話が苦手となり、カラオケも歌えなくなりました。
いろんな思いが交錯しましたが、とりあえずボトックス注射を決断しました。
麻酔すること、注射後は24時間発声禁止になること、その後2.3週間は声が枯れること、4.5週間後に診察を受けること、飲み物や食べ物でむせやすくなること、などなど説明を受けて承諾書にサイン。
⚪︎毒素(ボトックス)を直接声帯に注入し、声帯の動きを止める。声帯が開きっぱなしになるので、声枯れ、むせが生じる。以降、毒素が薄まっていくと声帯が動き出し、発声が楽にできるようになるという、処置になります。
再度、鼻腔からファイバースコープを入れ、声帯に直接麻酔液をかけます。これが辛い、自然に涙が流れ、看護師さんが拭いてくれた。
そして、麻酔が効いたことを確認。ファイバースコープで声帯を確認しながら、喉の外側から注射針で直接声帯にボトックスを注入します。私は左右の声帯の両方に0.01mlずつとのことでした。
麻酔が効いてるはずなのに、わりと痛かった。(数日間は喉にあざが残りました。)
もう、この瞬間から声を出してはいけません。無言で再度注意事項をきき、お会計を済ませて帰ります。
まさか、話せないのがこんなに辛いものとは。
次回へ続く