作者:深水黎一郎
総合:3.6
推理合戦、ミステリ?、教養

あらすじ:最後のトリック』の著者による、多重解決の極北!
ある屋敷で起こった不可解な殺人事件、これに挑むのは
いずれも腕に覚えのある〝ミステリ読みのプロ〟たち。
勝てば一攫千金のバトルロワイヤル、結末は〝真実〟か!

感想:読みやすくて続きが気になる!眠れない土曜の夜に読み始めると夜明けまで読んでしまうこと必至!!ただ結末がちょっと期待はずれというか…そんなのありー!?って感じでした。結構蘊蓄が多いのでそれも私好みでした。




ネタバレ






近未来、大晦日の定番娯楽番組となった《推理闘技場(ミステリー・アリーナ)》。お茶の間にも同時配信される推理小説、会場に集められた14
人の参加者たちが20億円の賞金をめぐり熱い推理バトルを繰り広げる。回答権は一人一回まで!番組の進行と共に進む推理小説のストーリー、減っていく参加者たち。
そして徐々に会場内に不穏な空気が漂い始める。どうやら不正解の参加者には過酷なペナルティーが課せられるらしいのだが…


なんかあれですよね…劇中劇の推理小説だけでも真面目に書けば普通に面白そうなのにそれをねじってねじってこのような作品に仕上げるのはもったいないとも思うけど…素晴らしいですね!!
まさか番組で15通りの結末を準備してるとは…しかも残った1つが一番くだらない笑。もはやこれミステリじゃなくてバカミスなのでは!?って感じで何回も笑っちゃいました。さすがメフィスト賞出身作家!