東宝『モーツァルト!』①~②

①6月9日(土) 17時45分~ 古川雄大ver.

1階E列27番

②6月12日(火) 12時半~ 山崎育三郎ver.

1階A列41番

帝国劇場にて

 

 

観劇から随分経ってしまいましたが、記憶を辿りながら記してみたいと思います。

 

 

今回は「モーツァルト比べ」という訳ではありませんが、二人のモーツァルトを観ることができ満足、満足でありました。

どちらも違ったアプローチで興味深かったですね。

古川Mは初主演ということもあり、初々しさと作り込まない演技(←褒め言葉です)に好感が持てましたし、山崎Mはやはりベテランの味といいますか、安定の歌唱と計算された演技(←褒め言葉です)で感動を与えてくれました。

 

 

個人的には「狂気のヴォルフガング(=モーツァルト)」の体現者は中川晃教さんだと思っているのですが(←失礼)、なかなかどうしてお二人とも狂気をまとっておりました。

常に孤独で満たされない心(=魂)は追い詰められ、やがて破滅へと向かうのですが、ラストシーンでの狂人っぷりは山崎Mの方がより迫力がありました。

古川Mは少し淡泊だったかな。

でも、今の古川Mの魅力は作りこみ過ぎない自然な演技だと思うので、これはこれでいいのかも知れません。

 

 

また、今回は香寿たつきさんの歌で涙してしまいました。

なんでしょう、あの心に響く歌声は!!

その他に、声の良さと滑舌の良さで目を(耳を)引いたのが、シカネーダー役の遠山裕介さんでした(←顔の濃さもね)。

それから、ナンネール役の和音美桜さんも相変わらずの美声でしたし(←できることなら彼女のエリザベートが観たいのです!)、私のかつてのアイドル(笑)・山口祐一郎さんも堂々の活躍ぶりでした(←例のシーンはなくなってしまいましたが、ヴォルフガングとの掛け合いの歌が新曲として追加されました)。

 

 

ただ、コンスタンツェ役の生田絵梨花さんの演技はいただけませんでしたね。

歌は悪くないのですが、台詞が棒読みだったのです。

ちなみに、もうひとりのコンスタンツェ・平野綾さんは歌はお上手なのですが、こちらは演技過剰気味でした(←コンスは歌も演技も難しい役どころですよね。以前、何故か歌えない木村佳乃さんがキャスティングされ驚いたこともありました)。

 

 

東宝ミュージカル(=ウィーンミュージカル)の新演出って、高所セットを多用する傾向にあるのでしょうか?

『エリザベート』もこの『M!』も役者陣は高いところで演技・歌唱していたような・・・。

客席からは観易くていいんですけどね。

でも、私は両作品とも旧演出の方が好みです。



今回は、木下晴香さんのコンスタンツェが観れず残念でした。

そして、何より戸井勝海さんがメスマーだなんて勿体なさ過ぎですよ、東宝さん。