劇団四季『ジーザス・クライスト=スーパースター』
[エルサレムバージョン]
2月13日(火) 19時~
1階4列26番
オリンパスホール八王子にて
何度観ても、どのキャストで(観て)も変わらぬ感動を与えてくれる『JCS』。
こんな作品が他にあるでしょうか。
この日のジーザス(役)は“新ジーザス”としてデビューしたばかりの清水大星さん。
民衆から「救い主=スーパースター」と崇められ、苦悩する人間・ジーザスを体現していました。
涙を流すジーザス!
そう、清水ジーザスは泣いていました。
自分は何故死ななければならないのか-と神に問う姿は崇高でありながらも悲しく苦しく、哀れな一人の青年でした(←神よ、ジーザスが神永さんじゃない!とショックを受けていた私を許し給え)。
そんなジーザスを取り巻く人々もまたそれぞれの愛憎が渦巻いており、特にユダの愛ゆえの裏切りとマリアの献身愛には涙を禁じ得ませんでした。
ジーザスへの愛と恐れと無理解によってユダもまた苦しみ、それが裏切りという形になる過程は痛々しく、芝さんの熱演が光ります。
かつてのジーザス(役)も悪くはありませんでしたが(←でも、妙に生々しいジーザスだったような)、芝さんはユダ役者だと改めて思った次第です。
そして、山本紗衣さんの「♪私はイエスがわからない♪」では思わず涙腺決壊。
透き通った歌声と一途な表情にグッときてしまいました。
時の権力者たちの迫害っぷりも堂に入ったもので、心の中で「小さい男たち!」と思わず毒づいてしまったのは私だけではないはずです。
まあ、権力闘争とはそういうものなんでしょうね。
出る杭は打たれるとはよく言ったものです。
でも、高井さんをはじめ、皆さんさすが!の歌唱力です(←高井さんを見ると、何故かムロツヨシさんを思い出してしまうのです。why?)
でもこの物語を動かしているのは「移り気な民衆」であり、それぞれが主役なんですよね。
いつの時代も民(群)衆のパワーに勝るものはありませんが、『JCS』は“群れ”の怖さをまじまじと見せつけられるんですよ。
結局「現実」を生きている民衆に理想や神の国を説いても、ご飯は食べられないということなのでしょうか。
それにしても、毎回アンサンブルの方々の熱と圧が凄まじく、『JCS』を観る上でひとつの醍醐味となっていることは間違いありません。
様々な感情を味わうことのできる『JCS』は、私にとって一生観ていきたい作品です。
この日も文字どおり、感激で観劇の1時間45分となりました。