宝塚歌劇月月組公演
『舞音-MANON-』
『GOLDEN JAZZ』
①1月28日(木) 18時半
2階9列31番
②2月  2日(火) 18時半
1階2列14番
東京宝塚劇場にて


-『舞音』はかの『マノン・レスコー』を題材に、舞台をフランス統治下のインドシナに置き換えてミュージカル化した作品で、『GOLDEN JAZZ』は時代と共に変化してきたジャズの魅力を味わえるショーである-


まず『舞音』ですが、私は「女(=愛)のために堕ちてゆく男」や「純粋さが仇となり男を破滅へ導く女」といった主人公が好みゆえ、かなりの期待を持って観劇に臨みました。
が、何だか消化不良だったんです。
ただの恋物語ではなく、植民地支配下における民族紛争話も挿入されていてそれなりに楽しめるしその世界観も分かるのですが、イマイチ感情移入ができませんでした。
主題がブレ気味で、何よりマノンの心の動きというか心の揺れがきちんと描かれていないんですよね。
それでもラストシーンでは2回とも泣いてしまったのですが・・・。
演者ではタイトルロールを演じた愛希れいかさんの熱演が光っていたほか、主人公の影(=真実の心)役の美弥るりかさんや革命派の宇月颯さん・朝美絢さん、海軍士官の千海華蘭さん・輝月ゆうまさんらが印象に残りました。
また、マノンの兄・クオン役の珠城りょうさんも新境地を開いたといっていいでしょう。
今舞台は(も)作品力というより、演者たちの熱演で魅せている舞台であると思います。


そして『GOLDEN JAZZ』ですが、こちらはそれまでのどんよりムードを追い払うかのようにのっけからタンバリン攻撃で仕掛けてきます。
今回の芝居(=『舞音』)ではあのクセのある台詞回し(←しかもかなりの早口)が裏目に出てしまっている(と私には思えた)龍真咲さんですが、ショーでは抑揚がそれほど気にならずむしろ輝いていました。
澄んだ伸びのある声なので「普通に話して普通に歌えば上手いのに・・・。」といつも思うのですが、それが個性なんですかね?
でもやはりショーでも愛希さんが一番!でした。
ダンスも歌も素晴らしく、特にアフリカンダンス(←パンフを購入していないので題名が分からず)では大活躍でした。
暁千星さんや朝美絢さん、蓮つかささんらも目を惹きますね。
欲を言えば、凪七瑠海さんのキレの良いダンスが観たかったです(←宙組時代はいきいきと踊っていましたよね)。
JAZZの変遷を辿るというこのショー、私は結構気に入りましたよ。


下級生にも芸達者が多くバランスの取れている月組ですが、龍さんの退団後はどうなるのでしょうか?
いち月組ファンとしてはやはり気になるところです。