宝塚歌劇花組公演
『エリザベート -愛と死の輪舞-』①~③
①9月12日(金) 13時
1階6列64番
②9月13日(土) 14時50分  <加美乃素貸切公演>
2階1列64番
③9月14日(日) 15時
2階8列27番
宝塚大劇場にて


遠征から一週間あまり。
ようやく落ち着いてきましたので、今『エリザベート』について振り返ってみたいと思います。


-『エリザベート』は、黄泉の帝王と彼に魅入られた美貌の皇后の半生を独特の死生観で描いた秀作である-


黄泉の帝王といい、ヴァンパイアといい、(子どもの頃の)分身といい、ウィーンミュージカルは非現実的というか、観念的なものがお好きなようですね。
まあ、そこが我々日本人の琴線に触れるのかも知れませんが(←少なくとも私は触れまくりです)。
それはさておき、今回の花組の『エリザベート』は私は評価に値する出来だと思っています。
何故なら「歌劇」だったからです。


近年は生徒の歌唱力が落ちていて歌劇団の様相を呈していないことが多いのですが、今『エリザベート』は(全員でないにしても)普通に聴き、観ることのできる作品になっていました。
なかでも特筆すべきは、北翔海莉さん・望海風斗さん・明日海りおさんのゴールデントリオ(←勝手に命名)です。
主軸の三人なので歌えて当然と言えば当然なのですが、やはりスターというのはこうあるべきだというお手本になっていたと思います。
役の捉え方も(当たり前ですが)それぞれの個性が出ていて興味深かったですし。


明日海さんのトートは喜怒哀楽がはっきりしていて、それが「人間臭い」と評される由縁なのかも知れませんが、私は嫌いではありません。
望海さんは、狂気の中にも知性が感じられるスマートなルキーニだったのが印象的でした。
北翔さんはともすると演技過剰になる嫌いがあるのですが、今フランツでは抑えた(=引き算の)演技で皇帝の悲哀を上手く表現していました。


その他には、あの若さでゾフィーを見事に演じきった桜一花さん(←タイトルロールで観たかった!)やヴィンディッシュ嬢の仙名彩世さん、リヒテンシュタインの芽吹幸奈さん、マダム・ヴォルフの大河凛さんらが印象に残りました。


今公演は近年稀にみるチケット難で、休日には500人あまりのファンが列をなしたといいます。
大入りの要因としては、新トップスターのお披露目や作品の魅力、キャスティングの妙など様々なことが挙げられますが、ある程度は予測できたことだと思うのです。
日程をもう少し延ばすとか、一般に回すチケットを多くするとか…やはりそこは企業努力をしていただかないと、ファンはやり切れません。
一刻も早い改善を望みます。


あら~、何だか目がショボショボするわ。
なので、加美乃素貸切公演については次回記すこととします。
アディオ~ス!!  ←強引に終わらせた感じ。