みなさま、

ご無沙汰していますが、いかがお過ごしでしょうか?

このところブログを書く気力がなく、気がつけばもう今月も終わりではないですか(驚)!

そこで、今日は今年上半期で記していなかった観劇記(録)をまとめて掲載させていただきます。

例によってひとこと感想ですが、なにぶん気力がないので(←ちょいと疲れております)ご容赦下さいませ。



劇団四季2月3日(日)

劇団四季『この生命誰のもの』@自由劇場


 事故により首から下が不随となった主人公が尊厳死を勝ち取るまでの物語。

人間にとって永遠のテーマともいうべき「死」をいろいろな側面から見つめることのできた作品であった。

しかし、いくら尊厳死といっても結果的には自殺と変わりない。

私は主人公の決断には敬意は表するが、もろ手を挙げて賛成はできないと改めて思った。



東宝2月9日(土)

『アンナ・カレーニナ』@ル・テアトル銀座


 「人妻と青年士官の許されざる恋」を軸に、彼らを取巻く人間模様を描いた作品。

主人公である人妻は愛の果てに精神を病み自ら死を選んでしまうが、それはロシアという国や当時の規範・道徳感もさることながら、背徳の恋を全うするには彼女はあまりにも純粋すぎたのである。

相手の青年士官もそんな彼女を受け止めるには若すぎた。

ここに二人の悲劇があったのだが、しかしそんな二人を私は責める事はできない。

私も彼女だったら絶対恋に落ちているだろうと思われるからだ(なんちゃって)。



ラインダンス4月7日(日)

OSK日本歌劇団『レビュー春のおどり~桜咲く国~』@日生劇場


 期待は裏切られなかった。

トップ(=オールマイティ)、二番手(=都会的でスタイリッシュ)、三番手(=男らしく豪快)もバランスが取れているし、娘役にもそれぞれ魅せ場がある。

何より演者がみな芸達者であるのが良い(←当たり前のことなのだが)。

レビューも楽しく、かつて「踊りのOSK」と称されただけに日舞・洋舞ともに見応えがあった。



美輪明宏5月3日(金・祝)

『黒蜥蜴』@ル・テアトル銀座


 耽美な世界観は美輪明宏氏の真骨頂である。

謎の女盗賊・黒蜥蜴の美意識に裏打ちされた欲望は愛する人さえも死に追いやろうとするほどに果てしなく深い。

彼女は美のコレクターであり、美の番人なのだ。

この作品は我々に「異常と正常」、「犯罪と美学の整合性」など様々な問題を提議してくる。

心して観なければならない。


宙5月11日(土)、18日(土)、23日(木)、25日(土)

宝塚歌劇宙組『モンテ・クリスト伯/Amour de 99!!』@東京宝塚劇場


 陰謀により死よりも厳しい罰を与えられた主人公がその英知や手に入れた財宝を武器に次々と復讐を果たしていくものの、やがては「愛と信頼」に帰結してゆく物語。

主人公が獄中で出会う大司教の「復讐心は「許す」ことでしか解決されない(←このようなニュアンス)。」という言葉が深く心に残った。

また、先人たちの偉業を称えるショー『Amour~』は、過去にいくつか観た作品もあり懐かしさも手伝ってか、私は楽しめた(←特に『泥棒紳士』のシーンがお気に入り)。

それから、23日の新人公演ではそれぞれの生徒の課題やそれに対する頑張りも垣間見え、観る側としても勉強になった。



劇団四季6月8日(土)

劇団四季『鹿鳴館』@自由劇場


 私はこの戯曲がとても好きだ。

そしてそれ以上に主人公・朝子を演じる野村玲子氏の演技が好きだ。

今や彼女以外の朝子は観たくないほどである。

彼女が表現する朝子は、元・新橋の芸妓という出自でありながら気品がありどこか清らかなのである。

技術的なことはもちろんであるが、彼女の持つ「透明感」がこの作品をより魅力的に見せているのだと思う。

また、今回影山伯爵役で平幹二郎氏が出演されたが、やはりベテランだけあり微細な演技が素晴らしかったことは言うまでもない。



雪6月16日(日)、29日(土)、(7月20日(土)予定)

宝塚歌劇雪組『ベルサイユのばら-フェルゼン編-』@東京宝塚劇場


 以前ムラ(宝塚大劇場)で観劇した際、散々な評価を下した『ベルばら』が東京へやって来た。

以前は特出バージョンだったので、実は密かに通常バージョンを楽しみにしていたのだ。

約2ヶ月ぶりの舞台はより完成度が増していて、破綻している脚本でも泣きポイントではちゃんと泣くことができた。

でも、やはり主人公に感情移入できない本は退屈である。

新トップスター・壮一帆氏を筆頭に、各組子たちの演技が良いだけにまったくもって残念である。

ちなみに16日(日)は男役スター・蓮城まこと氏の観劇会であった。



花6月22日(土)×2、29日(土)

宝塚歌劇花組『戦国BASARA』@東急シアターオーブ


 人気ゲームの実写版ということで、主な登場人物はみなゲームそっくりの出で立ちである。

そして最新設備をフルに使った演出。

私はゲームはやらないのでこの舞台がどれだけゲームの中の人物像を表出しているのかは分からないが、主な登場人物のキャラクターは観て取れた。

しかし、ところどころで誰が主人公なのか?という疑問が湧いてくることがあり、主人公・真田幸村(蘭寿とむ)の描き方が今ひとつ足りない気がした。

忠義に燃える熱い男-というのは分かるが、それだけなのである。

むしろ上杉謙信(明日海りお)や伊達政宗(春風弥里)の方が印象深かった。

面白くないわけではないが、いわゆる「宝塚歌劇」ではない(New宝塚と評価される方もおられるだろうが)とだけ言っておこう。



と、このように作品によって文体や表現が異なったりしていますが、こちらもどうかご容赦を~。