宝塚歌劇宙組公演『記者と皇帝』

3月5日(土)

11時~

1階D列29番

日本青年館大ホールにて



「北翔海莉」×「ポピュリスト・コメディ(人民喜劇)」に惹かれ、観に行って参りました。

この日は友の会優先公演ということもあり、客席はほぼ埋まっておりました(喜)!



-破産を機に自分が皇帝だという妄想にとりつかれ、自らを「アメリカ合衆国初代大統領且つメキシコの守護者!」と名乗る男を巡る新聞記者たちの騒動と恋のさやあてを描いたコメディである-



まず、ポピュリスト・コメディなどという肩書き(説明!?)が付いていたのでちょいと小難しいストーリーなのかと思っていたら、あにはからんや、ドタバタ喜劇という風情でした。

19世紀末のサンフランシスコを舞台に、ゴールドラッシュで富を得た名家の御曹司が騒動に巻き込まれながらも一人の人間として自立するまでの成長物語とでもいいましょうか。

そこにはもちろん“悪い人たち”も登場しますが、アメリカらしいサラッとした勧善懲悪モノとなっており、それほど憎々しさは感じません。←引き際もサッパリしています。

肩の力を抜いて楽しめる作品といえるのではないでしょうか。



主演の北翔海莉さんは、ボンボン特有の明るさを持ちどこか憎めない主人公を愛嬌たっぷりに演じています。

客席からの登場&降りも多く、さらには劇中のポートレートを(数人に)配るというシーンもあり(←欲しかったっ!!)、なかなかのサービスっぷりでした。

やっぱり彼女は何をやらせても「上手い」ですっ!!

相手役のすみれ乃麗さんは、可愛らしいんですが声が「アニメ声」なんですね。

宝塚の正統派娘役とは一線を画すような気がするんですが、どうでしょう!

でも、この“勝気だけど可愛い”役は彼女に合っていたと思います。

それから、今回一番驚いたのは凪七瑠海さんの悪役です。

およそ悪役とは無縁そうな風貌の彼女ですが、これが意外や意外、なかなか良かったのですよ。

あの冷たそうな表情といい、台詞回しといい、歌といい、思わず観&聴きいってしまいました。

それから、口入屋を演じた愛月ひかるさんも結構目立つ役でしたが、抜擢によく応えていたと思います。

その他、皇帝を演じた専科の磯野千尋さんをはじめ、風莉じんさん、鈴奈沙也さんらのベテラン陣も要所を締めていました。

ラストのタップダンス(←劇中でも出てきましたが)もGOOD!でしたぁ。




*劇場近くの明治公園で、春闘に向けた大規模な集会が行なわれていました。もうそんな季節なのね(しみじみ)。


*パンフやクリアファイルと一緒に、ヤス(by『銀ちゃんの恋』)のお髭付きポストカードを買ってしまった私でした。