晴れ


『宝塚BOYS』

8月28日(土)

12時~

1列5番

シアタークリエにて



それは、ひとりの青年の手紙から始まった。

宝塚歌劇の大ファンであった青年は、劇団の創設者・小林一三氏宛てに宝塚への男性加入を請う手紙をしたためる。

そしてその手紙は、折りしも「男女混合の国民劇(ミュージカル)」の構想を思い描いていた氏の目に留まり、晴れて昭和20年12月、宝塚歌劇団男子部は誕生する。

しかし、彼らの存在を快く思わないファンや生徒たちからのバッシングは日増しに強くなり・・・。



「良いモノは何度観ても良い!」という、本当に普遍的な作品です。

伝統に彩られた宝塚歌劇の歴史のなかで、男子部があったという事実は驚きでもあり、同時に大変興味深いものでもあります。

彼らの8年間の努力が報われなかったことは容易に想像できますが、そういった試みを当時の一三翁が考えていたということ、また、それを実現させようとしていたことに彼の宝塚に対する思いが見て取れるようです。→一三翁は宝塚を鄙びた温泉宿の余興的なものから一級のエンターテイメント集団にしようとしており、そのためには男性の加入が必要だと考えていたようなのです。

いずれにしろ、男子部の存在は女の園・宝塚にとっては喜ばしいことではなく、公に(その存在が)認知されるようになるにはこの作品の上演を待たなければならなかったことは気の毒な気がします。


今年で3度目の舞台化ですが、今回は役者陣が大幅に変わり年齢的にもキャリア的にもかなり若返りました。

そのせいか、芝居の出来ははっきり言って前回(&前々回)のほうが上だったように思います。

でも、新鮮さと勢いでは上回っているのでテンポがよく、笑いも多かったですね。

ラストの大階段を模したショー(中階段でなんか可愛らしいですよね)は新星BOYSの勝利かな。→過去の出演者の「(ダンスが)下手ですみません。」的な表情も良かったけれど。

個人的には、瀧川英次さんのコテコテ関西人がツボでした。→でも、彼、出身が関西ではなく同郷の神奈川なんですね。あまりに上手い関西弁にちょいとビックリしました。

それから、脇を固める山路(和弘)さんと初風(諄)さんも、いつもながらお見事でした。



この作品、ヅカファンなら観ておくことを強くお薦めします(もちろん、ヅカファン以外の方も)!

絶対に損はさせません。観るべきです!!


また再演されないかしら!?