暑さが秋風とともに和らぐこの頃、皆様におかれましては、お変わりございませんでしょうか。4月に入職した、理学療法士の上垣と作業療法士の森田です。私たちが入職して早4か月という月日が流れ、少しずつ当院の業務が肌になじんできたように思います。
当院リハビリテーション科では、新人オリエンテーションの中にある1つの取り組みとして、一時救命処置(BLS:Basic Life Support)の勉強会を行っております。
BLSとは、心肺蘇生やAEDを用いた除細動など、心臓や呼吸が停止した方に対して、その場にいる人が医師や救急隊に引き継ぐまでに、呼吸と循環のサポートを行う応急手当のことを指します。
オリエンテーションでは、実際にその場面に遭遇したような緊張感をもちながら、真剣に練習に取り組みました。AED、バックバルブマスク(口や鼻、気管切開部から手動で空気や酸素を送ることができる人工呼吸器具)の使い方を例に挙げると、こちらは普段使わない道具であり、緊急時に迷わず使用できるようになるためには、繰り返しの練習が必要です。お互いに協力しあい、迅速な救命処置ができるようになりました。
BLSにおいて重要となるのは、安全確認、呼吸の確認、AEDの使用方法、心肺蘇生法の仕方です。これらの方法を知り、実技を中心とした技術を学ぶことが大切になります。
AEDは医療の場面だけでなく、学校など様々な場所にあり触れる機会があります。使い方の基礎を知っているだけでも、自信を持ち、積極的に行動することへと繋がります。
これから先、様々な場面・場所で救命処置が必要になるときがあるかもしれません。その場面に遭遇した時に、迅速に行動できるように療法士として日々邁進してまいります。
リハビリテーション科 理学療法士 上垣遥・作業療法士 森田胡実