松本俊夫監督『母たち』 | みつ梅の古今東西かべ新聞

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浪曲、歌舞伎を中心に観劇の感想を書かせて頂いております。
拙い文で恐縮ですが、よろしくお願い申しあげます。



『母たち』
●1967年、プリマハム作品。
カラー、スタンダードサイズ。36分。
監督…松本俊夫
詩…寺山修司
製作…工藤充
撮影…鈴木達夫
音楽…湯浅譲二
声…岸田今日子


松本俊夫監督が第18回ベネチア国際記録映画祭でグランプリを受賞した作品。
アメリカ、フランス、ベトナム、ガーナに生きる母親たちの姿を描いた記録映画。

環境は違えど母親たちの子供への愛情、母を慕う子の思いが美しい映像を通して語られるシネマポエム。

アル中の母親に感慨深いものがありました。他社から見れば酷い母親かも知れませんが、子供にしたら大切な母親。他社にはわからないものがそこにはあると感じました。

鈴木達夫カメラマンの映像はどこまでも美しいです。そっと母親たちに贈る寺山修司の詩と岸田今日子の朗読が印象に残ります。

もうすぐ母の日、私も母に親孝行をせねば。