ニューヨークから帰ってきたら一番はじめに舞台の観劇レポートを、それもわたしが忘れないうちに書きたかったんだけれども
今はもうすっかり疲れているけれど(疲れてるって二回言っちゃった)
帰りは泣きそう、でした。
もっといたいよ〜って!なぜだろうっ!
ものすごい楽しかったんだ。
話したいことが洪水のようにあり、家族や友人らにその気持ちをひと通り喋ってしまったため、新鮮にお話できるか心配(-.-;)y-~~
ということでまだ友人知人に一切お話していない舞台8本の感想を書きたいと思います!!🙋👍
観た順に書くとすると
✳︎Waitressから!20日の夜に日本を出発し、バンクーバーで23時間トランジット、空港でたくましく一泊し、21日の夜に到着。たくましく一人飲みし、なんと二軒はしごし、次の日の朝rushチケットって言って朝っぱらから劇場に並ぶと先着順で安い当日券買える制度があるんだけど、その為に劇場に並び、なんとなく勘でこれは一発目にいいだろうと買ったのが40ドル、「Waitress」マチネのチケット!
いやー、これはね、相当良かったの!!
製作に関わったスタッフはほとんど女性という珍しい舞台で、主人公も女性。
アメリカンダイナー(主にパイ売ってる)で働くWaitressの女性ジェナの妊娠発覚から物語がはじまるの。ヒモ夫からDVを受けているんだけど、酔っ払った勢いで記憶なくエッチしてしまい妊娠。ヒモ夫はアル中で暴力的だけどいざという時優しく、弱味を見せるのが上手く、口が上手くギターを弾きながら歌っているとうっとりするくらい魅力的で、ザ・別れられないDV男性。
Waitress仲間に相談しつつ産婦人科に通ったんだけど、なんとその産婦人科の先生と恋に落ちちゃう。通ってはセックスし、という大胆な行動を繰り返してたある日、夫に隠していた妊娠がバレ、今後絶対俺より子供を大事にするなと訳わからないことを言われ、さらに子供のために隠していた自分のお金が見つかり全部盗まれ使われるという有様。
苦しんでいたところ、今度はその産婦人科の先生が本当は結婚していたことが発覚。
なんだか、えも言われぬ最悪さ。
でも自分も悪いからなんにも言えないよね…(さすがアメリカ人、色々言ってはいたけど)
どんどん時間は経っていくし、全てなあなあのままだし、でも子供は産まれてしまうしお金もかかる。
日常ってボロボロのまま、最悪のまま止まらず進んでいっちゃうんだよね。
テンポがよく、音楽も歌もダンスも最高、本物の食材、卵や牛乳、小麦粉を使ったパイ作りのシーンがちょこちょこ挟まれるのだけれど本当に可愛く、Waitress仲間のキャラも凄く立っているからミュージカルらしいのだけれど、そのらしさの中にボンっと生々しい既婚DVされ女性(しかも自分もちょっとだらしない)が入るとものすごく充実したリアルな物語になっていて驚きました。
また演技がみんなすごく良いの!
海外のミュージカルってもっと大げさに演技するものだと思ってた。細かい繊細な表現が多く、声もナチュラルだし、ケンカのシーンはもうやめてってくらいどん底までケンカしてくれるし、前の方の席で観た私にとってはもう得得得得得という感じで。
産婦人科の先生と不倫してる時にものすごく楽しそうだったのが本当に良かった。(笑)不徳な事してる時ってウェットな表現になりがちだけど、ものすごく楽しそうで幸せそうで、そうだよね、嫌な事全部忘れて恋してるんだもんね、という、そのめちゃめちゃダメなリアルさが本当に笑えたし切なかったので心が動いて泣きまくっちゃった。
DV夫の俳優さんも、恐ろしいし別にかっこいいわけじゃないのに本当に魅力的で、だからこそ別れられないっていう事情が成立していて素晴らしい演技😢😢😢
色々と勉強になりましたし、ぱっと見ステレオタイプのキャラクターが多いのを、ものすごく人間味ある状態でオリジナリティで演じられていたみなさんに感服m(_ _)mこうなりたいと思っちゃった。
そして私はアホなので影響されまして明日歌を習いに行ってきます✋️