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■■ 日本初IFRS適用一番乗りに「通常の3倍の負荷」
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日本企業初のIFRS(国際会計基準)適用会社が現れた。
水晶デバイス大手の日本電波工業だ。
同社は02年3月期から海外向けアニュアルレポートでIFRSを
採用している。
昨年8月以降、財務部員のレベルアップのために週1回ペースで
勉強会も重ねてきた。
とはいえ、IFRS適用第1号の道は険しかった。
特に負荷がかかったのは、差異を示すために従来の
日本基準の連結決算、さらに単独決算も作成しなければ
ならなかった点。
担当によっては「通常の3倍の負荷」(若林京一専務取締役)
がかかったという。
また、決算発表に当たり、東京証券取引所と短信の
発表形式について何度もすり合わせ作業を要した。
IFRSによる決算短信のひな型がまだないからである。
今後、適用企業が増加するなか、同社が経験した試行錯誤は
多くの企業の範となるだろう。
(週刊ダイヤモンド 2010/06/03)
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■■ このニュースにひとこと
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最近、書店ではIFRSに関連した書籍・雑誌が多く
並ぶようになりましたね。
「アイファース」、「イファース」、「アイエフアールエス」
など、まだ呼び名すら定まっていないこの国際会計基準は、
2012年に上場企業に強制的に適用するかを判断し、
決定されれば2015~2016年に実施される予定です。
ちなみに、2010年3月期から任意でIFRSを適用することが
認められたため、上記の日本電波工業は他の企業に
先駆けて適用に踏み切った、ということです。
約3,700社ある上場企業の中で唯一、IFRSで決算発表を
行ったわけですから、市場の注目を一身に浴びました。
このPR効果は非常に高いものがあったと思います。
さて、IFRSと従来の会計基準の相違点の中で最も大きいのは
「包括利益」と呼ばれる新たな損益が登場することです。
詳しい説明はまた別の機会にしたいと思いますが、
これは簡単に言うと「企業グループ全体の純損益に
株式や不動産など保有資産の含み損益を加え、
総合的に企業の業績を表したもの」です。
これまでの会計基準とは「利益」の考え方が
大きく異なりますので、業績連動型の評価制度を
導入している企業は、制度を改める必要があります。
「IFRSなんて関係ない」と思っている方でも、
自分の評価や賞与が大きく変動する可能性がありますから、
今後数年の動きには是非注目していただきたいと思います。
■■ 日本初IFRS適用一番乗りに「通常の3倍の負荷」
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日本企業初のIFRS(国際会計基準)適用会社が現れた。
水晶デバイス大手の日本電波工業だ。
同社は02年3月期から海外向けアニュアルレポートでIFRSを
採用している。
昨年8月以降、財務部員のレベルアップのために週1回ペースで
勉強会も重ねてきた。
とはいえ、IFRS適用第1号の道は険しかった。
特に負荷がかかったのは、差異を示すために従来の
日本基準の連結決算、さらに単独決算も作成しなければ
ならなかった点。
担当によっては「通常の3倍の負荷」(若林京一専務取締役)
がかかったという。
また、決算発表に当たり、東京証券取引所と短信の
発表形式について何度もすり合わせ作業を要した。
IFRSによる決算短信のひな型がまだないからである。
今後、適用企業が増加するなか、同社が経験した試行錯誤は
多くの企業の範となるだろう。
(週刊ダイヤモンド 2010/06/03)
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■■ このニュースにひとこと
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最近、書店ではIFRSに関連した書籍・雑誌が多く
並ぶようになりましたね。
「アイファース」、「イファース」、「アイエフアールエス」
など、まだ呼び名すら定まっていないこの国際会計基準は、
2012年に上場企業に強制的に適用するかを判断し、
決定されれば2015~2016年に実施される予定です。
ちなみに、2010年3月期から任意でIFRSを適用することが
認められたため、上記の日本電波工業は他の企業に
先駆けて適用に踏み切った、ということです。
約3,700社ある上場企業の中で唯一、IFRSで決算発表を
行ったわけですから、市場の注目を一身に浴びました。
このPR効果は非常に高いものがあったと思います。
さて、IFRSと従来の会計基準の相違点の中で最も大きいのは
「包括利益」と呼ばれる新たな損益が登場することです。
詳しい説明はまた別の機会にしたいと思いますが、
これは簡単に言うと「企業グループ全体の純損益に
株式や不動産など保有資産の含み損益を加え、
総合的に企業の業績を表したもの」です。
これまでの会計基準とは「利益」の考え方が
大きく異なりますので、業績連動型の評価制度を
導入している企業は、制度を改める必要があります。
「IFRSなんて関係ない」と思っている方でも、
自分の評価や賞与が大きく変動する可能性がありますから、
今後数年の動きには是非注目していただきたいと思います。