経済が右肩上がりの時代って、あらゆるものが肯定的に、ゆとりある目線で見られていたんだろうなぁ。
無能な上司や経営者も、好景気のおかげで、その判断力や人間性までもが認められたりしていたんだろう、きっと。

逆に、どんなに最善と考えられる判断をしたとしても、不況という現実に跳ね返されてしまうこともある。
判断をした人間は、「アイツには先見の明がない」とバカにされ、軽蔑され、それこそ人格まで否定されたりしてしまう。

それが、今の日本である。


お金のゆとりは心のゆとりにつながりる。
貧しい時にもせめて気持ちにはゆとりを持っていたいと思うが、それは極めて難しい。
自殺の原因の上位に、必ず「経済的理由」があげられることからもわかるように、経済状況が人のメンタルに与える影響は甚大である。


せめて、庭で水遊びをしている子どもを、目を細めて見ていられる、それくらいのゆとりは持っていたい。
そんな世の中であって欲しい。