photo:01


東野圭吾、「むかし僕が死んだ家」を読了。
たて続けに東野圭吾を3つ読んだが、3作のなかではこれが最も初期の作品。
良くも悪くも「いかにも初期」といった感じだった。

ムダを削ぎ落としつつも、見事に伏線が張り巡らされており、叙情劇のようでありながら実は非常にロジカルな骨格。今の東野に通じる原型をみるようだ。

だけどこれがすごく荒けずり。

とくに後半の種明かし部分はすごく説明的。「あーでしょ、こーでしょ」って手取り足取り教えられてるような不快感を覚えた。

この物語はある家にまつわるエピソードを描いた一幕劇。しかも登場人物は二人だけ。
そういう意味では舞台作品にしてもおもしろそうだと思った。