【リテラシー】

昨今よく耳目にする言葉だ。

辞書をひくと、「与えられた材料から必要な情報を引き出し、活用する能力。応用力。」とあった。

実際には、もう少し拡張された意味合いで使われていることが多い気がする。

「何事も額面通りに受け取らず、そこに合理的な疑いや矛盾がないか、まず考えを巡らせること。」
てな感じか。

懐疑的知性。

批判的吟味。

そんな風に超訳すると座りがよさそうだ。

中崎タツヤ氏の名言に、「疑うことは否定するってことじゃない。考えるってことだ」というのがある。
リテラシーとはまさにこのことか。

情報があふれる現代においては、リテラシーは必須のディフェンス能力だと思う。
オフェンスではなく、ディフェンス。

情報は、薬にもなるが毒にもなる。
自分に有益な薬の効用を正しく得るには、まず有害な毒を見分ける必要があるだろう。

毒から身を守る、そこにリテラシーは欠かせない。