はじめて庭でトマトを植えたときは、実るとカラスなどの襲撃を受けるのではないかと心配していた。

しかし、2年3年と繰り返すうちに、それは取り越し苦労であると判明。

真っ赤になるまで放っておいても全く問題なかった。


ところが、とんでもないところに作物を荒らす獣がいた。

この男である。


行雲流水-獣
          遼真(1才)


庭で遊ばせていたら、黙々とトマトをちぎっていた。

無残にも10数個のトマトが犠牲に・・・。


行雲流水-tomato

青々とした青春真っ只中の時期に襲った、突然の理不尽。

ボクもトマトの育ての親として、泣くに泣けない心境である。

気が付いたときには地面に散乱、手にもまだ数個の若きトマトを握り締めていた。


「コリャ~!」と怒鳴るボク。

手に持ったトマトを取り上げようと、急いでサンダルを履く妻。

それを敏感に察知した遼真は、キャッキャと笑いながら道の方へスタコラ逃げて行った。


何と悪質な愉快犯だろうか。


突如の終焉となった、うら若き青トマトたち。

なんとか料理などに使って供養したいところだが、やはりまだ食材にはなり得ない。

こうしてブログに載せるくらいしかできないが、どうか残ったトマトに怨念を向けたり、地縛霊となって菜園に憑いたりせず、安らかに成仏して欲しい土下座