経済ニュースなどを見聞きしていて、どーも気になることがある。

それは経済問題に限ったことではないが、とかく人は、悲観論者の言うことの方が正しい、と思い込んでしまう節ってないだろうか?


否定的・悲観的な意見や見通しを述べる人の方が、より多くの情報を正確に把握していて信憑性が高いような気がする、というある種の錯覚。

この錯覚が、昨今の不況を加速させている大きな要因のひとつであるように思えてならない。


確かに、識者に言わせれば今の経済状況は決して楽観できる様相ではないのかもしれないし、そもそも人は、何事も悪く見積っておいて後で受けるショックを少なくしよう、という防衛本能を持っているのも認める。

しかしまじめな企業努力 が、無責任に流布された風説によって阻害されることなど、あってはならないことだ。


悲観論者への盲信は、思考の萎縮と停滞を呼ぶばかりで、現状を打開する建設的なエネルギーにはなりえない。

聞く耳は持つ。しかし、根はいつでも楽観的でいたいと思う。