サマージャンボを握りしめ、再び店の門をくぐった。
ダダダダッ…

専用の機械で小気味よくカウントされていく夢への片道キップ30枚。



傾く夕陽を背に受け、オバチャンから投げるように渡された900円をポケットに押し込み、うつむいて家路に着いた。


今も耳に残る「ダダダダッ…」の音。

あれは、訪れる秋の足音だったのかしらん。