交渉事に、テクニックはつきものだ。
よくあるのが、最初に無茶な案を提示し、譲歩する形でコチラの要望を飲ませるってヤツ。相手には遺恨が残らず、コチラは目的を果たす。
例えば5000円で売りたいものを持っているとき、まず相手に「10000円でなら売るけど、どう?」と提示する。相手が渋ったら「仕方ない、5000円に負けるよ。」と譲歩する(ポーズをとる)。相手は「半額に負けてくれた!じゃあ買おう!」となる―という寸法だ。
名づけて‘かましイッパツ作戦,と呼ぶかどうかはわからないが、ヒトの心理をついた見事なテクだと思う。しかし何となく、下品な印象も漂う。大阪っぽい、とでもいおうか。(大阪の方ゴメンナサイm(_ _ )m)
昨今の国の税政策には、これに似た姿勢がうかがえる。
基礎年金をすべて消費税でまかなった場合を試算すると税率は18%なる、とか、医療費を補うためにタバコを1箱1000円にする、とか・・・。
何やねんそれ?
何で消費税だけで試算すんの?所得税や法人税でも、税収財源はいっぱいあるだろう。「消費税18%」という文字を紙面やTVで踊らせて、国民をビビらすことが目的としか思えない。そしていずれ「消費税7%」という法案を打ち出し、国民に「18%よりはましか・・・」と思わせようって魂胆が透けて見える。
タバコにしてもさ、いきなりひと箱1000円なんていったらそりゃメーカーや愛煙家は猛反対するよ。でもそれは500円に値上げするための布石なんだろう。
反感を抑えるための下品で見え透いたやり口。政治家は少なくとも聖職者ではないな。