患者さんの娘さんと世間話。話題はなぜか歌舞伎について。娘さんは熱く語っていた。
ボクもすごく興味はあるんだけど、一度も観たことないし、役者の名前もほとんどわからない。正直、口角泡して熱心に話して下さる娘さんの話しに、あまりついていけない。

うすら笑いで相づちばかりも失礼だな思っていると、偶然ふっと唯一と言っていい歌舞伎の知識が頭をよぎった。昨年の三谷幸喜の作品だ。
「確か昨年三谷幸喜が市川染五郎たちと歌舞伎の舞台やりましたよね。ボクあれすごく観たかったんだけど、チケット取れなかったんですよ。」
「そうそう'決闘!高田馬場'でしょ!!アタシ観たわよ!しかもDVDも持ってる!」

といって娘さんはその場でDVDをコピーしてくださり、パンフレットまで貸してくれた。
舞台作品のDVDは値段が高いのでなかなか手を出せずにいたけど、いつか絶対欲しいと思っていた。パンフレットはもはや手に入れようもない貴重品だ。
ラッキーこの上ない。話してみるものだ。
高田馬場
タナボタといえばそれまでだけど、やはり運とは人がもたらしてくれるものなんだなぁ。