以前担当していた患者に病院の喫煙所で久しぶりに会った。

患者:あらセンセー久しぶりね。
ボク:コンチワ、元気そうですね。今日は診察?
患者:そう、一応ね。そんで診察終わったら友だちとカニ道楽に行くのよ。フルコース。
ボク:景気いいねぇ~ 宝くじでも当たったの?
患者:そうなのよ~
ボク:ホントに!?いくら?10万円?

~バッグからおもむろに紙キレを取り出し、ボクに手渡す患者~

ボク:えっ 何コレ?

~紙には「宝くじ当選証書・みずほ銀行」とある。その下に書かれていた金額は、何と…

<一等>150000000円!!

ボク:…ちょ…えっ!? 1億5千万円!?

患者:そう、1等当たっちゃったの!

ボク:!!!! (絶句)

患者:ダンナと息子に車買ってやってさ、家のローン払ったらもう1億3千万くらいしかなくなっちゃったね

ボク:?!! (さらに絶句 …1億3千万しかって…)


普通に考えて、たぶんボクは一生ジャンボ宝くじの一等には当選しないだろう。

そして、ジャンボ宝くじで一等当たった人に会うことも、もう二度とないだろう…。
せめてこの貴重な体験を、一生の宝物にしよう。