一昨日の朝出掛けに、寛大は階段でずっこけた。カドに眉間をガツンとぶつけ、ギャーと泣く。

まぁいつものことだ。

ボクも妻も朝の出勤準備中。ただでさえせわしない時間帯。

ほっとけばいずれ泣き止むだろうとタカを括っていた。

しかし、いつになく寛大は長く大きく泣き叫ぶ。

ドウシタドウシタと覗き込むと、眉間に赤いスジが浮き出て、おでこがぷっくりと腫れていた。

これは痛そうだ。

妻もビックリ。慌ててゴメンゴメンと抱き上げる。


たまらなく寛大に申し訳ない気持ちになった。

先日義父に「子供には思う存分甘えさせてやったほうがいい。甘えを受け入れてやることと、甘やかすのとは違うんだよ」と言われたばかりなのに・・・。

明らかに今ボクたちは寛大の甘えを受け入れてやらなかった。


ごめんよ、寛大。


ごめん